
Paul Craig Roberts
March 9, 2025
3月6日付の記事(https://www.paulcraigroberts.org/2025/03/06/can-the-judiciary-block-the-trump-administrations-effort-to-eliminate-waste-and-fraud-from-the-federal-budget-pcr-interviewed-on-dialogue-works/)で私が読者に求めたところ、 弁護士のジェフ・チャイルダーズ氏による記事を私に送ってくれた。私の説明が正しいことが分かった。DEIの司法任命を受けたアミール・アリ氏は、一時的差し止め命令で義務付けられた審問を行う前に、一時的差し止め命令を利用して汚職組織への資金放出を強制しようとした。しかし、チャイルダーズ氏が説明しているように、この話には続きがある。
まず最初に、チャイルダーズ氏の記事は不必要に悪意に満ちていると言っておきたい。彼はMAGAアメリカ人を、法的には最高裁判決がトランプ氏を支持していたにもかかわらず、空が落ちてくると思い込む小さな赤い雌鶏であると表現している。しかし、売国メディアが最高裁判決の正しい説明を提供できなかったため、MAGAアメリカ人にもその決定の正しい説明がなかった。彼らがプレスチビュート(報道機関)の説明に対する反応は正しかった。
仮処分は仮処分命令の段階に達していないため、取り消されることは想定されていないため、何かがおかしいことは明白だった。アリは、必要な審問が行われるまで、USAIDによる資金分配の取り消しを保留するよう命じることができたはずだが、アリがしたことは、無能だったのか、あるいは民主党の工作員としてなのか、裁判官としてではなく、審問前に資金分配を強制するために仮処分命令を使おうとしたことだった。仮処分命令が下される可能性は低かったため、アリは司法手続きをショートカットしたことになる。これが最高裁がトランプ政権の控訴を受理した理由である。
最高裁はどのような判決を下したのか? 売国メディアが報じた内容とは異なる。それはトランプ氏にとって敗北ではなく勝利であった。
最高裁は、アリ判事に対し、4日後に期限切れとなる仮命令の前に、新たな資金分散期限を定めるよう命じた。この期限もまた上訴される可能性がある。また、「政府が果たさなければならない義務」を明確にするよう命じた。 また、裁判所はアリに対し、仮差し止め命令において「遵守期限の実現可能性を十分に考慮する」よう命じた。つまり、同日中に期限を設けることはできないということだ。チャイルダーズ氏は、裁判所がアリに課した条件は、アリにとって安全に操縦できない司法上の地雷原であると述べている。
チャイルダーズ氏は、共和党の判事2名が民主党の判事3名とともに判決を下した理由、そして共和党の判事4名が痛烈な反対意見を出した理由について説明している。その結果、アリは袋叩きにあった。判決はアリを危険な状況に追い込み、痛烈な反対意見はアリに、チャイルダーズ氏の言葉を借りれば「剃刀の刃の上をバナナの皮を踏んで走っている」ような状況であることを知らせた。仮処分命令を不正に利用しようとする試みをこれ以上続けると、アリは「死んだスカンク」のようになってしまうだろう。 最高裁の判決を理解していないのは民主党系の3人の判事のようだ。どうやら彼らは、アリが置かれている状況を理解せずに、トランプの申し立てを却下したつもりになっているようだ。
以下はチャイルダーズ氏の記事である:https://www.coffeeandcovid.com/p/little-red-hens-thursday-march-6
今回のように、NYタイムズ、NPR、CNN、そしてその他の売国メディアは、あらゆる展開をトランプの敗北として報道するだろう。売国メディアの目的は、トランプを司法によって妨害された独裁者として描き、それによってMAGAアメリカ人の士気を下げ、トランプの支持を弱めることだ。これが民主党の計画である。
トランプは、米国のメディアを6つの巨大企業が独占している現状をただちに打破すべきである。独占によって、独立した分散型のメディアに代わり、単一の声を持つメディアが生まれた。これは、シャーマン反トラスト法に違反しており、米国の伝統とも矛盾している。腐敗したクリントン政権が生み出したメディア独占の違法性は、トランプにとって格好の標的である。