「ドイツのための選択肢」、世論調査で過去最高の数字を記録

右派政党は、ドイツの保守系最大政党であるCDU/CSU連合を3.5%上回るという結果となった。これは、INSAによる最新の世論調査で明らかになった。

RT
26 Mar, 2025 21:21

ドイツの右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は、ドイツの大手世論調査機関「新社会回答研究所(INSA)」による最新の世論調査で、過去最高の支持率を獲得した。

INSAが火曜日に発表した最新の世論調査では、同党への支持率は23.5%を示している。一方、保守連合のトップであるキリスト教民主同盟(CDU)とその姉妹政党であるキリスト教社会同盟(CSU)の支持率は27%であった。この数値は、2月23日のドイツ総選挙でCDU/CSUが勝利を収めて以来、1.5%の減少を示している。
「これはINSAの世論動向調査で測定されたAfDの最高値である」と、INSAの責任者ヘルマン・ビンカート氏は日刊紙ビルトに語った。

AfDは選挙以来、世論調査で3ポイント近く上昇し、現在ではCDU/CSU連合に3.5ポイント差まで迫っている。ビンカート氏によると、CSU単独では21%の支持率を獲得しており、姉妹政党の支持率は連合でさらに7%となっている。

INSAの世論調査は、ドイツのさまざまな社会集団を代表する2,004人の回答者の意見を抽出した。

世論調査会社の推定によると、この政党の支持率は30.5%に達する可能性がある。しかし、他の政党は依然としてより高い支持率を維持しており、INSAの分析によると、中道左派の社会民主党(SDP)は39.5%まで上昇する可能性がある。

CDU/CSUは、過半数を獲得することはできなかったものの、先月の議会選挙では28.5%の票を獲得し、最有力政党となった。同党は現在、選挙で過去最低の16.4%という大敗を喫したSPDと連立協議を行っている。しかし、両党が連立を組めば、連邦議会で328議席を占めることになり、316議席という過半数を大きく上回ることになる。

選挙で20.8%の票を獲得し、2021年の10.4%から倍増したAfDは、選挙で堅実な第2党の地位を確保した。しかし、この結果にもかかわらず、同党は他の主要な政治勢力から疎外されたままであり、何らかの協力関係を拒否している。また、当局やメディアから「極右」というレッテルを貼られている。

www.rt.com