米住宅ローン金利、23年ぶりの高水準に

エコノミストは住宅市場の「悲惨な」状況を警告している。

RT
2023年8月25日

米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な利上げキャンペーンを受け、アメリカの住宅ローン金利は20年以上ぶりの高水準に急上昇し、今週は8%近くまで上昇した。

平均30年固定住宅ローン金利は火曜日に2000年後半以来初めて7.49%を記録し、新型コロナ・パンデミック後の住宅市場に負担をかけていることが、モーゲージ・ニュース・デイリー誌のデータで明らかになった。

住宅ローン銀行協会によれば、住宅購入申し込みは6週連続で減少し、1995年以来の低水準となった。

TJMインスティチューショナル・サービスのマネジング・ディレクター、ジェームス・イオリオ氏はフォックス・ビジネスに対し、「時間が経過し、人々が30年ローンを組まざるを得なくなるにつれ、住宅への影響は悲惨なものになると思うが、今回は以前よりも時間がかかるだろう」と語った。

住宅ローン金利やその他の借り入れに影響を与える10年物米国債の利回りは、16年ぶりの高水準にある。

ブルームバーグによると、ほとんどの米政府高官は、さらなる利上げが必要となりうるインフレの大幅な上昇リスクを依然として予想している。借り入れコストの上昇に伴い、住宅ローン金利は高止まりし、住宅市場にさらなる圧力がかかるだろう、と同誌は述べている。

7月の住宅販売は、低金利の住宅ローンに固定された所有者が売却を控えたため、低迷した。全米不動産協会のデータによれば、中古住宅の販売件数は2022年7月と比較して16.6%減少した。

米国の住宅ローン金利は1981年に史上最高を記録し、その時の年平均は16.63%だった。

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