「イラン=パキスタン間のエスカレーション」にインドが反応

テヘランによるバロチスタン州での攻撃について、ニューデリーは「自衛」行為であるとコメントした。

RT
18 Jan, 2024 08:19

インド外務省は水曜日、イランがパキスタンのバロチスタン州において、パキスタン国内の「イランのテロリスト集団」と呼ばれる軍事基地を標的にした攻撃を行ったことについて言及した。

ニューデリーは昨夜遅く発表した声明で、「各国が自衛のためにとる行動を理解する」と述べた。

外務省は、今回のエスカレーションをイランとパキスタンの二国間の「問題」であるとしながらも、「テロを許さないという妥協のない立場」をあらためて強調した。

この声明は、パキスタンが木曜日未明にイラン南部のシスタン・バルチスタン州にミサイルを発射し、「テロリストの隠れ家」を標的にしたことを改めて表明する数時間前に出された。パキスタンはイランの攻撃を「国際法違反」と強く非難し、イランから大使を呼び戻し、隣国に「深刻な結果」を警告した。

木曜日の声明で、イスラマバードは、「精密な」作戦がイランのシスタン・バルチスタン州で数人の武装勢力を無力化したと主張し、イラン国内に拠点を置く「パキスタン出身のテロリストが享受する安全な避難所と聖域」に関して、近年テヘランに「深刻な懸念」を提起してきたが、テヘランはその苦情に対処しなかったと主張した。

一方、地元メディアが引用したところによると、イラン当局は木曜日、シスタン・バルチスタン州で爆発があり、3人の女性と4人の子どもを含む7人の非イラン国籍の人々が死亡したと述べた。同様に、パキスタンの外務大臣は、イランによるバロチスタン州への攻撃は、その前日に「罪のない子ども2人が死亡し、少女3人が負傷した」と主張した。

イランのパキスタン攻撃は、イスラム国(IS、旧ISIS)が責任を取った今月初めにイランの都市ケルマンで100人近くが死亡した爆弾テロに対抗して、テヘランが隣国シリアとイラクを攻撃した翌日に行われた。イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は、シリアとイラク北部の標的に対して弾道ミサイルの弾幕を張った。

スイスのダボスでCNBCのインタビューに応じたイランのホセイン・アミール=アブドラヒアン外相は、今回の攻撃は「テロとの闘いと正当防衛に沿ったものだ」と述べた。インドのスブラマニャム・ジャイシャンカル外相がテヘランを訪問し、ガザ情勢や紅海とアデン湾を通過する重要な航路への継続的な攻撃について同国外相と話し合った数日後に、この地域での大規模なエスカレーションが起こった。ジャイシャンカルはイランのエブラヒム・ライシ大統領とも会談した。

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