イスラエル「レバノン侵攻の構え」

ヒズボラは、イスラエル国防軍が2つの戦線での戦争の準備をしているという情報を得たと報じられている。

RT
28 Jan, 2024 01:24

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、レバノンの親パレスチナ武装組織ヒズボラに対して本格的な戦争を開始する用意があると、レバノンの放送局LBCIが土曜日に報じた。

ヒズボラは、ガザ地区でイスラエルとハマスの戦争が続く中、イスラエルの陣地に向けてロケット弾や迫撃砲弾を発射している。この砲撃はイスラエル軍の報復攻撃を促している。

LBCIによると、イスラエルの計画に関する情報報告書が、無名のアラブの国からヒズボラに提供されたという。イスラエル軍の作戦は、2006年のイスラエル・レバノン戦争終結後に採択された国連安全保障決議1701をヒズボラに遵守させることを目的としている、と同通信社は述べた。この国連決議は、イスラエルとレバノンの国境沿いに非武装地帯を作ることを促進するものである。

今月、イスラエルの空爆によってベイルートでハマスの副指導者サレハ・アロウリ氏が殺害され、状況はさらにエスカレートした。

先週、イスラエル国防軍のハレヴィ参謀総長は、ベイルートとの衝突の可能性は「過去よりもはるかに高い」と述べた。さらに、イスラエル国防軍は国境を越えた攻撃に向けて「準備態勢を強化している」状態にあると付け加えた。

一方、レバノンのアブダラ・ブー・ハビブ外相は、イスラエルとハマスの戦闘に他国が関与することは「容認できない」と述べた。また、レバノンとの戦争はイスラエルにとって「ピクニック」ではないと警告した。ヒズボラのハッサン・エッゼディン議員も同様に、過激派は「2倍激しく反撃し、敵に打撃を与えるだろう」と述べた。

今月初め、アントニー・ブリンケン米国務長官は、イスラエルとヒズボラの本格的な戦争を防ごうと中東を訪れた。

ワシントン・ポスト紙によると、アメリカ政府関係者は、イスラエルのネタニヤフ首相が、1200人ほどの死者を出したハマスの10月7日の侵攻を防げなかったことへの批判が高まる中、イスラエルの北隣国を攻撃したいのではないかと懸念している。報告書はまた、ハマスとヒズボラに対する二正面作戦では、イスラエル国防軍が「成功するのは難しい」とも示唆している。

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