EUのトップ、「戦争経済」を求める

EU圏は2024年末までに砲弾の生産量を倍増させる、とシャルル・ミシェルが述べた。

RT
19 Mar, 2024 04:01

シャルル・ミシェル欧州理事会議長は月曜日、ロシアとの紛争が続くウクライナを支援するために、EUは軍事戦略を再構築し、国防生産を大幅に拡大する必要があると述べた。キエフが弾薬不足への警告を強めているなかでの発言である。

「ロシアは欧州大陸と世界の安全保障にとって深刻な軍事的脅威である。EUの対応を正しくし、ロシアを阻止するためにウクライナに十分な支援を与えなければ、次は我々の番だ」と、ミシェル議長は新聞『La Libre Belgique』とニュースサイト『Euractiv』に寄稿した。

このEU首脳は、「何十年もの間、欧州は安全保障と防衛への十分な投資を怠ってきた」、そして今、「戦略的安全保障の考え方への根本的かつ不可逆的な転換」が急務となっている、と述べた。

したがって、我々は防衛態勢を整え、『戦争経済』モードに移行しなければならない。今こそ、安全保障に責任を持つ時なのだ。もはや他国をあてにしたり、米国やその他の国の選挙サイクルに翻弄されたりすることはできない。

ミシェル氏は、2022年2月の紛争開始以来、ブロックの防衛生産は50%増加しており、「来年末までに、弾薬生産は年間200万発以上に倍増する」と付け加えた。

EUは、キエフが必要とする十分な武器・弾薬の調達に苦慮している。ウクライナや国際的な政治家、専門家、そして戦場の兵士たちが、ロシアに領土を奪われたのは不足のせいだと非難しているからだ。ジョー・バイデン米大統領による610億ドルの支援策が、民主党と共和党の政治的対立のために議会で立ち往生したため、輸送はさらに遅れた。民主党と共和党の政治的な対立により、法案は停滞したままだ。

『ニューヨーク・タイムズ』紙によれば、西側の防空システムの供給状況は特に悲惨だという。同紙は2月上旬のアメリカの公式評価を引用し、補給がなければウクライナの防空システムは2024年3月までしか運用できないとしている。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー統領は2月、「人為的な兵器の不足」はロシアを助けるだけだと警告し、追加納入を改めて求めている。

www.rt.com