Paul Craig Roberts
April 5, 2024
プーチンの終わらない戦争は核ハルマゲドンで終わる。
米国政府は、ブリンケン国務長官の口を通して、今週、ロシアの警告をすべて無視し、こう宣言した:
「ウクライナはNATOに加盟するだろう。サミットでの我々の目的は、加盟への橋渡しをすることだ。」
プーチンが危険な状況に対処するために必要な武力を行使することを拒否し、紛争はウクライナ侵攻ではなく、ウクライナ軍をロシア地方から排除するための限定的な作戦に過ぎないと主張し続けることによって、ロシアはすぐにNATOとの戦争に陥るだろう。https://www.zerohedge.com/geopolitical/hungary-vows-thwart-natos-newly-proposed-100bn-5-year-fund-ukraine。
私は、この紛争に関するプーチンの非現実主義は、以前のミンスク合意に関する非現実主義や、いわゆるマイダン革命におけるウクライナ政府転覆に関する非現実主義と同様、第三次世界大戦への直接的な道であると、一貫して警告してきた。
ウクライナがNATOに加盟した瞬間、プーチンはNATOと戦争状態に陥るだろう。ロシアがウクライナをノックアウトし、政府を破壊し、国を占領し、周囲に壁を築く時間は短い。
ウクライナがNATOに加盟することは、「文字通り、核の黙示録映画が始まるきっかけになる」と、数少ない知的なアメリカ人の一人であるイーロン・マスクは言う。
プーチンの「限定的な軍事作戦」は、2つの新しいNATO加盟国(フィンランドとスウェーデン)、ロシア国内でのロシア市民への攻撃、ウクライナに供給された西側の兵器システムとそれを操作するNATO軍人とそれを標的とする西側の情報による死者の増加以外、何も成し遂げていない。その間、プーチンはロシアが戦争状態にあることを理解することができなかった。プーチンの挑発行為に対する反応の欠如は、プーチンの警告が無意味であることをワシントンに確信させた。プーチンがレッドラインを行使しないことで、ワシントンはプーチンがレッドラインを持っているという確信を失っている。
相互安全保障協定を求めるプーチンの嘆願をワシントンが侮辱的に冷遇したことで、プーチンが「限定的な軍事作戦」に追い込まれたように、ロシアは、ロシアはウクライナのNATO加盟を認めないというプーチンの警告をワシントンが無視したことで、NATOとのより広範な戦争に追い込まれるだろう。
プーチンの行動力が第三次世界大戦を引き起こす前に、ワシントンがウクライナを作るまで存在しなかったウクライナの存在を終わらせるのに、プーチンは数ヶ月しかない。
悲惨な状況にもかかわらず、プーチンは依然として現実と折り合いをつけることができないでいる。ロシア政府は、交渉の意思を繰り返すことで、ワシントンに弱さと無抵抗を示し続けている。ここにプーチンの戦争指導者としての失敗がある。本来なら、ワシントンとNATOがプーチンに交渉を懇願すべきなのだ。
私たちは、私が予言した通りにハルマゲドンへの道を進んでいる。ある挑発を無視すると、また別の挑発が起こり、さらに次の挑発が起こり、今やプーチンが無視できないレッドラインに達している。この時点でプーチンが第三次世界大戦を回避する唯一の方法は、降伏するか、ワシントンがウクライナをNATO加盟国に昇格させる前にウクライナの存在を消滅させるしかない。それ以外に選択肢はない。