ペペ・エスコバル「世界がイランの次の動きを待つ中、ロシアと中国が未来を描く」


Pepe Escobar
Sputnik International
10 April 2024

ダマスカスにあるイランの領事館/大使公邸が、ガザ大虐殺を引き起こした聖書のサイコパスたちによって襲撃されたことに対し、イランがどのような対応を取るのか、世界全体が固唾を呑んで待っている。

秘密のオーラに包まれ、日を追うごとに、その挑戦の巨大さが裏付けられている。非対称の可能性のある対応は、同時に、象徴的で、実質的で、説得力があり、合理的で、理性的でなければならない。それは、テルアビブを完全にヒステリックにさせ、ヘゲモンの決定的な事例を非常にむず痒くさせている。

筋金入りのシオニストと米国のキリスト教シオコンから見れば、この濡れ夢のような演出は、ヒズボラとテヘランの両方に決定的な打撃を与えるというイスラエルの悲願の計画に米国を引き込むための重大な挑発であることは、脳が機能している人なら誰でも知っている。

イスラエル国防軍のヘルジ・ハレヴィ参謀総長はこの日曜日、「われわれはアメリカや地域の戦略的パートナーと協力して作戦を展開している」と述べた。

訳注:ワシントンはテルアビブに対するテヘランの対応に干渉しない、という考えがスイスの仲介者を通じて流布されても、決してヘゲモンは信用してはならない。第一次湾岸戦争前のサダム・フセインに対するワシントンの「保証」を思い出せばいい。

ヘゲモンの裏ルートでの保証を額面通りに受け取ることは不可能だ。ホワイトハウスと国防総省は、キエフが米英の衛星情報、兵站、武器、そして事実上の作戦統制下にあるNATOを使ってロシア連邦の奥深くを攻撃するたびに、時折モスクワにこうした「保証」をばらまく。

外交特権に関するウィーン条約を寸断したダマスカスへの国家テロ攻撃は、重要なことに、拡大したBRICSと上海協力機構(SCO)の両方への攻撃でもあった。イランはこの2つの多国間組織のメンバーであり、その上、ロシアや中国とも戦略的パートナーシップを結んでいる。

>>「イランが自国の領土から攻撃するならば、イスラエルはそれに応じ、イランを攻撃するだろう」とイスラエルの外相はイランを攻撃すると脅し、ヘブライ語とペルシア語でツイートし、イランの最高指導者であるアリ・ハメネイをタグ付けした。

イランの最高指導者はその後、イスラエルの...pic.twitter.com/eWq4XDmu3Y

  • スプートニク (@SputnikInt)2024年4月10日