台湾との平和的統一の見込みは「低下」-中国国防相

中国国防部長は、台北が 「危険な状況 」に引きずり込まれていると警告した。

RT
2 Jun, 2024 08:25

台湾との「平和的統一」に向けた中国の努力は、一貫して「分離主義者と外部勢力」によって損なわれてきた、と董軍国防相が主張した。彼はまた、台湾を中国から切り離そうとする者は、「自滅」に直面することになると警告した。

日曜日にシンガポールで開催されたシャングリラ・ダイアローグで、董軍国防相は「台湾問題は中国の核心的利益である」と強調した。

彼は台湾民進党が「漸進的に分離を追求し、台湾の中国的アイデンティティを消し去り、台湾海峡を挟んだ社会的、歴史的、文化的なつながりを断ち切っている」と非難した。さらに、「分離主義者」は「中華民族とその祖先」を裏切っていると付け加えた。

国防部長は、「彼らは歴史に残る恥ずべき柱に釘付けにされるだろう」と強調し、「外部の干渉勢力」(直接の名前は挙げなかったが)が台北に武器を売り、台湾を利用して「中国を封じ込め」ようとすることで、「一つの中国」の原則を「空洞化」させていると非難した。

「このような悪意は台湾を危険な状況に引きずり込もうとしている。中国は平和的統一を約束し続けているが、この見通しは台湾独立を求める分離主義者や外国勢力によってますます損なわれている」と述べた。董氏は、「台湾独立を抑制」し、そのような事態が決して起こらないようにするために「断固とした行動」を取ると付け加えた。

北京は、台湾自治島を自国の領土と不可分のものとみなしており、台北が正式に独立を宣言しようとすれば、武力に訴えると繰り返し警告してきた。中国当局はこれまで、アメリカが中国の内政に干渉し、台湾の分離主義運動を支援していると非難してきた。

先週、北京はワシントンに「一つの中国」政策を順守し、台湾への公式訪問を控えるよう求め、それに反する行動をとれば、アメリカは「結果に対して全面的な責任を負う」と述べた。

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