「人工知能(AI)は3億人のフルタイム雇用を置き換える可能性」ゴールドマン・サックス

欧米の3分の2の仕事は、人工知能によるある程度の自動化に弱いというレポートが発表された。

RT
2023年3月29日

人工知能(AI)がその潜在能力を発揮すれば、労働市場に「大きな混乱」をもたらし、世界中の数百万人の雇用を危うくする可能性があると、ゴールドマン・サックスは主張している。

ChatGPTのような生成型AIは、投資銀行が日曜日に発表した報告書で共有された試算によると、世界中で最大3億人のフルタイム雇用に取って代わる可能性がある。新しい素材を独立して作り出すことができるこの技術は、「潜在的に大きなマクロ経済効果を持つ大きな進歩」を意味するとゴールドマン・サックスは主張した。

米国と欧州では、およそ3分の2の仕事が「ある程度のAIによる自動化」にさらされており、生成型AIは現在の仕事の4分の1を代替するものとして利用される可能性がある。
「生成型AIの可能性をめぐる大きな不確実性にもかかわらず、人間が作成したアウトプットと見分けがつかないコンテンツを生成し、人間と機械の間のコミュニケーションの障壁を取り除くその能力は、潜在的に大きなマクロ経済効果を持つ大きな進歩を反映している」とゴールドマンサックスは述べている。

同時に、ほとんどの産業が「部分的に自動化にさらされている」に過ぎず、「AIによって代替されるのではなく、補完される」可能性が高いとしている。米国では約7%のポジションがAIに取って代わられる可能性があり、63%は革新的な技術によって補完され、30%は影響を受けないと試算されている。

ゴールドマン・サックスはまた、歴史的に自動化によって置き換えられたポジションは、新しい仕事や職業の創出によって相殺され、商品やサービスの価値が高まると主張している。

「大幅な人件費削減、新たな雇用の創出、そして離職していない労働者の生産性向上という組み合わせは、経済成長を大幅に引き上げる生産性ブームの可能性を提起している」と報告書は述べている。

ゴールドマン・サックスによると、AIの普及により、最終的に世界の年間GDPは7%増加する可能性があるという。

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