EU「気候変動への取り組みが遅れる中、太陽の遮蔽を検討」


Michael Snyder
Global Research, June 30, 2023
The Economic Collapse Blog 28 June 2023

彼らは何を考えているのだろうか?十分な太陽光がなければ、この惑星の生物は長く生存できないだろう。だから、世界の指導者たちが太陽の光を遮るとか、「大気を再エンジニアリングする」とか言い始めたら、私たちは皆、本当に、本当に神経質になるべきだ。植物は成長するために日光を必要とする。つまり、太陽光が減れば、私たち全員にとっての食料が減るということだ。そして、私たちがすでに恐ろしい世界的食糧危機の初期段階にいるという事実を考慮すれば、十分な食糧を育てることは非常に高い優先事項であるべきだ。しかし残念なことに、グローバリストたちの見方はまったく違う。どうやら彼らは、気温を自分たちが「正常」と考える範囲に戻そうと必死になっているようだ。以下はブルームバーグの記事「EU、気候変動への取り組みが遅れる中、太陽の遮蔽を検討」からの引用である。

欧州連合(EU)は、太陽の光をそらしたり、地球の気象パターンを変えたりするような大規模な介入が、気候変動対策として実行可能かどうかを評価する国際的な取り組みに参加する。

ブルームバーグが見た文書草案によると、欧州連合(EU)は水曜日に、水や食料の不足が紛争や移住の引き金になる可能性など、急速に温暖化する地球が安全保障に与える影響を評価する枠組みを発表する。その評価の一部には、大気を再エンジニアリングすることの潜在的な危険性を研究することも含まれている。

これは狂気の沙汰だ。

太陽を遮断しても何の解決にもならない。

それどころか、今直面している問題よりもはるかに大きな問題を引き起こす可能性がある。

しかし、グローバリストたちは必死だ。想像を絶するような指令を国民に課しているにもかかわらず、炭素排出量は目標を達成するほどには減少していない。例えば、オランダ政府は何千もの農家に農地を引き渡すよう強制している。

報道によれば、オランダ政府は排出量削減を求める欧州連合の環境指令に従うため、最大3,000の農場を買い取り、閉鎖する計画だという。

テレグラフ紙が報じたところによると、オランダの農家は、自発的にこの申し出に応じるよう、農場の「価値をはるかに超える」金額を提示されるという。同国は窒素汚染を削減しようとしており、買い取りに応じる農家が少なければ、買い取りを行う予定だという。

クリスチャンネ・ファン・デル・ワル窒素相は金曜日にオランダ議会で「これ以上の提案はない」と述べた。

近代史上最悪の世界的食糧危機のさなかに、何千もの農場を閉鎖することは、文字通り正気の沙汰ではない。

しかし、彼らはとにかくそれを行なっている。

カナダ政府も同様の対策を検討している。カナダは2030年までに肥料による炭素排出を30%削減することになっており、政府は農家に対して非合法な減産を課す方法を検討している。

ファーティライザー・カナダが委託した分析によると、生産損失はかなりのものになる可能性がある。報告書によると、カナダはこの計画により、2023年から2030年の間に1億6,000万トン以上のカノーラ、トウモロコシ、春小麦を失う可能性がある。これは、今シーズン予想されるカナダの穀物生産量のほぼ2倍に相当する。

ここ数十年、農家は生産量を増やすために多くの肥料を施用するため、農業からの排出量は急増している。カナダ環境・気候変動省の最新データによると、2020年までの30年間で、作物土壌からの排出量は87%増加し、二酸化炭素量は約7.6トンとなった。

これがどれほど愚かなことか。

必要なのは食料であって、食料を減らすことではない。

ここアメリカでは、米国農務省が気候変動対策を最優先課題としている。以下はダグ・ケイシーからの引用である。

米国農務省には約10万人の職員がいる。アメリカ政府の数ある部局の中でも、廃止されるべき部局のひとつだ。もしその10万人の職員の中に、農業や農作業について実際に知っている者がいるならば(彼らのほとんどは知らないが)、農民の生活を惨めなものにするのとは対照的に、外に出て農作業をするべきだ。

興味深いことに、USDAの第一の使命は気候変動対策である。食料生産の改善ではない。

USDA、EPA、その他多くの機関が、今日農家が行うあらゆることに規制を設けている。米国農務省の規則によれば、「農場」とは1000ドル以上の製品を生産する、あるいは生産できる土地のことである。これは信じられないほど低い額だ。裏庭の庭でも、当局の都合さえよければ農場とみなされるのだ。

農家は本当にかわいそうだ。

こんなことを我慢する必要はないはずだ。

悲しいことに、気候変動カルトの熱狂は年を追うごとに過激になっているようだ。

ニューヨーク市では、石炭や薪を燃料とするピザ窯を使用するレストランを取り締まろうとしている。

汚染物質をまき散らす石炭と薪で焼くピザ窯を対象とした市の条例案により、歴史あるビッグアップルのピザ店は、山盛りの生地を焼かなければならなくなるかもしれない、と『ポスト』紙が伝えた。

ニューヨーク市環境保護局は、何十年も前から使われている窯でピザを焼く方法について、炭酸ガス排出量を最大75%削減する新しい規則を作成した。

本物の炎で焼くピザを食べたことがある人なら、その美味しさを知っているだろう。

しかし、ニューヨーク市当局の意向に従えば、ニューヨーカーは間もなくそのような楽しみを奪われることになる。

私たちは文字通り狂気の世界に生きている。

今年は世界のすべての人のために十分な食料を作るつもりはないし、将来の見通しはさらに悪い。

指導者たちは、世界的な飢饉の到来を知っていながら、それをさらに悪化させることに絶対の決意を抱いているようだ。

今度の連休は、今のうちに太陽を満喫しよう。

グローバリストの思い通りになれば、太陽がもっと暗くなり、私たちの惑星に届く太陽光がもっと少なくなる日もそう遠くはないだろう。

マイケル・スナイダーは、「経済崩壊ブログ」、「アメリカン・ドリームの終焉」、「最も重要なニュース」などで数千もの記事を発表しており、これらは世界中の著名なウェブサイト数十カ所で再掲載されている。

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