イタリア経済、予想外の縮小

2023年後半は、他のユーロ圏主要国と比べて生産減少が顕著になる見通し

RT
2023年8月1日

イタリア統計局ISTATが月曜日に発表したデータによると、イタリア経済は第2四半期に予想を下回る結果となった。

国内総生産(GDP)は、前年同期比0.6%増であったものの、前期比0.3%減となった。

この暗いデータは、2023年通期で1%の成長、第2四半期では緩やかな景気拡大というイタリア政府の予測とは対照的である。

一方、ロイターのエコノミスト調査では、イタリアの第2四半期のGDPは前期比横ばい、年間成長率0.9%と予想されている。

フランツィスカ・パルマスはキャピタル・エコノミクスのレポートの中で、「イタリアはもはや類似国を凌駕しておらず、2023年後半には他のユーロ圏の主要国よりも生産高が急激に落ち込むだろう」と述べている。

ISTATは、第2四半期GDP速報値の部門別内訳は明らかにしなかったが、工業生産高と農業生産高は減少し、サービス業はわずかに増加したと述べた。

同局は、0.3%の減少により、EU第3の経済大国である同国の2023年のいわゆる「キャリーオーバー」成長率は0.8%となり、残り2四半期は横ばいと仮定している。

今月初め、政府は、今年のGDPは少なくとも1.2%成長する可能性があると発表した。これは、観光セクターの繁栄に支えられたサービス業のプラス傾向によるもので、製造業の減速をなんとか相殺するものだという。

ISTATによると、7月の年間インフレ率は6.4%と、6月の6.7%から鈍化した(EU調和消費者物価指数(HICP)に基づく)。

www.rt.com