「ドイツの生産」がさらに減少

8月の工場生産高が今年最低水準に落ち込んだことが公式データで明らかになった。

RT
10 Oct, 2023 07:56

連邦統計局が月曜日に発表したところによると、ドイツの8月の鉱工業生産は4ヶ月連続で減少した。

生産高は、建設業の減速とエネルギー価格の高騰により、7月より0.2%減少し、ドイツで記録された生産高の指標としては今年最低となった。

ドイツの工場だけでなく、ドイツ経済全体が、中国を含む外需不振、熟練労働者の不足、高金利、そして昨年のエネルギー危機からの長期化という「有害な」組み合わせと闘い続けている。

BASFやエボニック・インダストリーズといった業界大手を代表する化学協会のマルクス・シュタイレマン会長はブルームバーグに、「状況は深刻で、業界の雰囲気は悪い」と語った。シュタイレマン会長は、需要の低迷とエネルギー価格の高止まりにより、化学業界が衰退の一途をたどっていることを明らかにした化学業界の調査に言及した。

この発言は、ドイツの化学産業の複数の企業が最近、エネルギーコストが手ごろでないため、生産の一部を海外に移転しなければならないかもしれないとの警告を発したことを受けたものである。

欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁は、EU最大の経済大国であるドイツの低迷がEU全体に重くのしかかっていることを認めた。

「ドイツは、非常に安価なエネルギー供給と、特に中国への輸出機会によって経済モデルを構築してきた」と、ラガルドは日曜日に発表されたインタビューでLa Tribune Dimancheに語った。

専門家によれば、ドイツの鉱工業生産が4年連続で減少したことは、今年下半期の同国経済の見通しに懸念を抱かせるものだという。

「融資の引き締め、世界需要の低迷、エネルギー価格の上昇に直面し、GDPは第3四半期には縮小し、2023年の最終四半期にはわずかな成長にとどまるだろう」とブルームバーグのマーティン・アデマー氏は予測した。

いくつかの予測によると、同国の国内総生産(GDP)は第3四半期に0.1%縮小し、2023年通年では0.6%縮小すると予想されている。

www.rt.com