ドイツ自動車業界「エネルギー価格への警告を発する 」

ドイツはコスト上昇により主要生産拠点としての地位を失いつつある、と自動車工業会のヒルデガルト・ミュラー会長

RT
5 Sep, 2023

自動車工業会のヒルデガルト・ミュラー会長は、「有害な」エネルギー価格のためにドイツの自動車生産の将来が危機に瀕していると警告した。

エネルギーコストの高騰により、ドイツは自動車産業の拠点としての「国際競争力を劇的に失いつつある」と、ミュラー会長は月曜日、ドイツ・マイクロソフト社のマリアンネ・ヤニク社長とのインタビューで述べた。

バッテリーや半導体製造のような重要な産業にとって、他国はより魅力的になってきており、ドイツがすでに不利な経済状況にあるなか、これはドイツにとって憂慮すべきメッセージである、とミュラー氏は語った。

ミュラーによれば、高騰するエネルギー価格はドイツの中堅サプライヤーにとって「有害」である。ミュラー氏は、ドイツへの投資はもはや行われず、他のEU諸国やアメリカへの投資にシフトするだろうと警告している。

エネルギー価格以外にも、ミュラー氏は自動車産業に対する過剰な規制、政治的決断の遅れ、特に人工知能のようなテクノロジー製品に関する将来の改革のための法的枠組みの欠如を訴えた。

ドイツ商工会議所による最新の調査によると、ドイツ企業の半数以上が国のエネルギー政策に対する信頼を失い、自然エネルギーへの移行やロシア産ガスからの脱却が自社のビジネスに悪影響を及ぼすと考えている。

また、ドイツからの撤退を検討する企業が増加していることも明らかになった。工業企業のほぼ3分の1が生産の海外移転や国内生産の縮小を計画している。

https://www.rt.com/business/582395-germany-car-industry-energy-prices/