中国、台湾副総統の訪米後に「断固たる措置」を警告

「問題児」頼清徳(ウイリアム・ライ)氏の訪米を受け、北京は主権を守るための措置を取ると発表

RT
2023年8月13日

中国外務省は、台湾の頼清徳副総統が土曜日にアメリカを訪問したことを非難し、報復すると宣言した。

北京は日曜日の声明で、ワシントンと台北の間のいかなる形の外交的コミュニケーションにも反対することを繰り返した。

1月の台湾総統選挙の有力候補と目されている頼副総統は、南米パラグアイの新総統就任式に出席するため、パラグアイに向かう前の短い寄港地として土曜遅くにニューヨークに到着した。

日曜日に外務省のスポークスマンが発表したリリースの中で、北京は「いかなる名目や口実であれ、『台湾独立』分離主義者の訪米に断固反対する」と述べた。さらに、頼氏は「根っからのトラブルメーカー」であり、彼の米国訪問は「一つの中国の原則に深刻に違反」し、「中国の主権と領土の一体性を著しく損なうものだ」と付け加えた。

さらに、「中国は事態の推移を注視している」とし、国益を守るために「断固とした強力な措置」を取ると付け加えた。

ニューヨークに到着した頼氏は、X(旧Twitter)に「友人に会い、トランジット・プログラムに参加するのを楽しみにしている」と書き込んだ。外交官はニューヨークのレセプションで台湾の駐在員と会う予定だと、イギリスの『ガーディアン』紙が日曜日に、今回の訪米を知る匿名の人物の話を引用して報じた。

この情報筋は、頼氏は今回の訪問を「控えめ」にするつもりで、アメリカの議員たちとの正式な会談は行わないだろうと付け加えた。頼氏はサンフランシスコにも立ち寄り、在台湾アメリカン・インスティテュートのローラ・ローゼンバーガー会長(一般にワシントンの事実上の在台湾大使館と見なされている)と会談する予定だ。

ライの短い訪米は、北京とワシントンが、世界最大の経済大国である2国間の長期にわたる緊張の後、関係改善を試みる中で実現した。

今月初め、ワシントンは中国の王毅外相に正式な招待状を出し、ジョー・バイデンと習近平両首脳が今年後半に会談する前触れと考えられている。

ワシントンは、台湾は中国の一部であるという「一つの中国」原則を正式に承認している。しかし、ワシントンは台北との非公式な外交関係を維持し、武器も供給している。

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