中国政府「米国は世界のどの国よりも生物兵器活動に従事している」

中国外務省の汪文斌報道官は金曜日、生物学的脅威に関する国防総省の最近の報告書についてコメントし、米国は世界のどの国よりも生物軍事活動に従事していると述べた。

Sputnik International
2023年8月19日

米国防総省(DOD)は木曜日、生物学的脅威に関するレビューを発表した。特に、国防総省の生物防衛態勢の見直しでは、中国が生物兵器の分野で開発を進めており、米国の安全保障を脅かすとして、中国を長期的な主要脅威と位置づけている。

「周知のように、世界で最も生物軍事的活動を行い、最も疑念を抱かせる行動をとっているのはアメリカである」と汪氏は記者団に語った。

米国は、地政学的な目的のために、他国を抑止し、抑圧し、覇権的な利益を守るために、しばしば脅威と呼ばれる報告を捏造する。

中国は、米国が生物兵器禁止条約をどのように遵守しているかを検討する国際社会を支持し、米国が国際的義務を効果的に履行するよう求める、と汪氏は述べた。

中国はすでに米国に対し、海外での軍事生物活動について説明し、国際的義務を遵守するよう求めている。

「我々は、米国に対し、国際的義務を忠実に守り、国内外での軍事生物活動について包括的な説明を行うよう改めて求める」と汪文斌氏は12日、記者団に語った。

ロシアと中国は3月、米国の軍事生物活動について共同声明を発表した。

「両締約国は、自国の領土内および国境を越えて行われている米国の軍事生物学的活動に深刻な懸念を表明し、他国および地域全体の安全保障に深刻な脅威を与えており、米国がこの問題について明確な説明を行い、この条約に反する生物学的活動を行わないこと、またこの条約に基づく義務の遵守を検証するメカニズムの確立を妨げないことを要求する」と声明は発表された。

2022年3月初旬、ロシア国防省は、米国がウクライナで大規模な生物学研究プログラムを展開していることを示す情報を発表した。ロシア国防省によると、米国は米軍の生物学プログラムに参加したウクライナの46の生物学研究所に2億ドル以上を費やしたという。

ロシア軍放射線・化学・生物防護部隊長のイーゴリ・キリロフ中将によると、ウクライナの研究所の優先的な任務の一つは、コレラ、炭疽、野兎病などの危険な感染症の病原体の菌株を収集し、米国に送ることであった。同時に、病原体の輸送はWHOやBWCなどの国際機関では管理されておらず、さまざまな生物学的製剤や物質がウクライナの軍人、困窮市民、精神病院の患者を対象に実験されていた。

ロシアによれば、米国は科学活動や実験室のセキュリティ・システムの改善努力を装って、ウクライナで生物兵器を開発してきたという。

中国外務省によると、米国防総省は世界30カ国にある336の生物研究所を管理している。この点で、米国主導の生物学的研究の問題は中国にとって大きな関心事であり、ロシア国防省から提供されたこの情報は即座に中国国内で大きな反響を呼んだ。

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