「中東は本格的な戦争の瀬戸際にある」-ロシア国連大使

バシリー・ネベンジア露国連大使は、最近のイスラエルとハマスのエスカレーションの責任の一端はアメリカにあると考えている。

RT
14 Oct, 2023 12:44

ロシアのネベンジア国連常任代表は、イスラエルとハマスの間で最近起きている敵対行為についてコメントし、中東は大規模な戦争の危機に瀕していると警告した。この外交官はまた、最近この地域で目撃されている「恐ろしい」レベルの暴力を非難し、即時停戦を呼びかけた。

金曜日に開かれた国連安全保障理事会の非公開会合後、ネベンジア氏はメディアの取材に応じ、「この地域は本格的な戦争と前例のない人道的大惨事の瀬戸際にある」と述べた。また、ロシアはイスラエルとパレスチナ双方の民間人の殺害を「明確に非難する」と述べた。「10月7日にイスラエル領内で起こったことは、容認できない」と同代表は強調した。

ロシアの外交官によれば、「中東で勃発しつつある戦争の責任は、大部分がアメリカにある。」ネベンジア氏は、ワシントンが国連、米国、EU、ロシアで構成される調停団カルテットの活動を「無責任かつ自己中心的に」妨害していると非難した。彼は、アメリカはこのプロセスを独占し、紛争の根本的な原因を解決することなく、パレスチナに自国の和平ビジョンを押し付けようとしていると主張した。

同外交官はまた、イスラエルが長い間、パレスチナ占領地での違法入植地の拡大など、さまざまな国連決議に違反してきたことを指摘した。ネベンジア氏はさらに、イスラエルには「自国民を守るあらゆる権利がある」としながらも、ロシアはその最新の戦術をパレスチナ人に対する集団的懲罰に等しいものであり、容認できないと強調した。

金曜日に2日間のキルギス訪問を終えて記者会見したプーチン大統領は、「イスラエルはもちろん、歴史上かつてない攻撃に直面した。その規模だけでなく、その実行の性質、残酷さにおいてもだ」と述べた。

ロシアの国家元首によれば、数十年にわたる紛争を解決する唯一の方法は、交渉と独立したパレスチナの創設である。

プーチンは、イスラエルとアラブ諸国の両方と緊密な関係にあるロシアは、交戦国が同意すれば、仲介役を引き受ける用意があると指摘した。

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