「中央銀行による記録的な金購入ラッシュ」ー2023年1月~9月期

ワールド・ゴールド・カウンシルによると、中央銀行は今年1月から9月までの9ヶ月間で800トンの金を購入し、過去最高を記録した。

RT
7 Nov, 2023 05:14

業界団体は、今年第3四半期の金需要動向報告書の中で、中央銀行による最初の9ヶ月間の金地金の純購入量は前年同期比14%増であったと述べている。

店頭(OTC)取引を除いた世界の金需要は、第3四半期に5年間の平均を8%上回ったものの、過去最高であった昨年と比較すると6%減少したと報告書は付け加えている。

ワールド・ゴールド・カウンシルのデータによると、中国は今年最大の金購入国であり、11ヶ月に渡る金購入を続けている。他の顕著な買い手は、ポーランド、シンガポール、トルコ、ロシア、インドである。

新興国による金購入の増加は、中央銀行が基軸通貨としての米ドルから離れるという世界的なトレンドに沿ったものである。

ワシントンがウクライナ紛争をめぐる対モスクワ制裁で米ドルを武器化し、モスクワの外貨準備を数十億ドル凍結して以来、米ドルの信頼は世界的に低下している。

www.rt.com