「アップル格下げ」でハイテク業界大混乱か

世界で最も価値のある企業を取り巻く懸念は、業界に衝撃を与えている。

RT
4 January 2024

バークレイズがアップルの目標株価を引き下げたことを受け、ハイテク大手アップルの株価は火曜日に4%下落し、水曜日も下落が続いた。今回の格下げは、iPhone 15の売れ行きが低迷していることを受けたもので、アナリストや投資家の間では、iPhone 16の売れ行きの見通しや、より広範なハードウェアの予測に対する懸念が高まっている。

バークレイズのアナリスト、ティム・ロングは、アップルのハードウェア販売だけでなく、サービス事業についても懸念を示し、潜在的な要因として規制当局の監視を挙げた。ロング氏は、規制上の課題がアップルの有利なサービス部門の成長減速につながる可能性があると予想している。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は前回の投資家向け電話会議でサービス部門の「予想を上回る」成長を強調したにもかかわらず、バークレイズは長期的なこの成長の信頼性については懐疑的な見方を崩していない。

ロング氏は、アプリ・ストアに対する調査の潜在的な影響や、2024年に予定されているグーグルのトラフィック獲得コスト(TAC)に関する決定を指摘している。これらの要因から、バークレイズはアップルの将来の業績について慎重なスタンスをとっている。

アップルの株価を取り巻く懸念は孤立したものではなく、より広範な市場環境も最近の低迷に一役買っている。米国株は下落し、前年は好調だったものの、2024年のスタートは暗いものになる可能性を示唆した。S&P500種株価指数は0.6%近く下落し、ダウ工業株30種平均は横ばい線をわずかに上回った。ナスダック総合株価指数はハイテク株が牽引し、1.6%近く下落した。

市場全体のセンチメントは、バークレイズのアナリストによるアップル株の格下げに影響されたようだ。特にハイテク・セクターは逆風にさらされ、アップル株は下落した。2ヶ月間上昇を続けた株式市場の上昇が最近失速しているのは、アナリストがアップルの業績や広範なハイテク業界について懸念を示していることを示している。

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