「米国、台湾戦争の可能性に備えて軍備を増強」-ロイター

ロイター通信によると、米国はこの地域での兵站を強化するため、オーストラリアに数百台の車両を保管している。

RT
1 Feb, 2024 09:32

ロイター通信が2日、情報筋の話として報じたところによると、アメリカは昨年の過去最大規模のオーストラリアとの共同訓練を利用して、台湾をめぐる中国との潜在的な対立に備え、オーストラリアに新たな備蓄を作ったという。

ロイター通信の取材に応じた米政府関係者によると、昨年7月と8月に行われたタリスマン・セイバー演習の際に、戦争物資が隠されてたという。オーストラリアとその周辺で行われたこの訓練には、13カ国から34,000人以上の軍隊が参加し、戦闘準備態勢と後方支援能力を高めることに重点を置いていた。

ロイター通信によると、この演習で使用された装備品には、オーストラリア南東部に保管された330台の車両とトレーラー、130個のコンテナが含まれているという。ロイター通信によると、紛争が発生した場合、これは500人以上の兵士を擁する兵站部隊3個分程度に相当するという。あるいは、将来的な訓練や潜在的な自然災害に対処するために使用される可能性もある。

同通信のインタビューに応じた多くの政府関係者は、米軍の弱点としてロジスティクスを挙げ、中国が紛争時にこれを利用する可能性があるとしている。このような戦術は、米軍の大部分と交戦することなく、北京がワシントンの足かせとなる可能性があると警告している。

在米中国大使館はこの報道について直接コメントしなかったが、ロイターの取材に対し、ワシントンは「台湾地域との軍事的接触を強化し、台湾海峡の緊張を高めるような要因を作り出すのをやめる」べきだと述べた。

台湾をめぐる米中間の溝は、ここ数カ月、ワシントンの武器売却や高官議員の台湾訪問によって広がっている。

北京は台湾を自国の主権領土の一部とみなしており、米国と台北との接触を内政干渉だと非難している。習近平国家主席は、中国は台湾との平和的統一を目指していると述べているが、この目標を達成するための武力行使も否定していない。

一方、バイデン米大統領は2022年、「前例のない攻撃」があった場合、ワシントンは台湾を防衛すると約束したが、自国は台湾の独立を奨励していないと主張した。

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