ビットコインの到来を告げる「ウォール街の取引」

世界トップの暗号通貨はこの1年で2倍以上に値上がりした。

RT
19 Feb, 2024 13:15

世界を代表する暗号通貨ビットコインは、ここ2週間で大幅な価格高騰を経験し、52,000ドルの大台を突破した。この目覚ましい値上がりの背景には、ビットコイン上場投資信託(ETF)の承認、暗号通貨に対するバイデン政権のスタンス、ビットコインの今後の一般的な見通しなど、さまざまな要因が複合的に絡んでいる。

ビットコインの価格は近年、ジェットコースターのように上昇し、その価値は2021年11月に史上最高値の69,044ドルに達した。それ以来、暗号通貨市場はボラティリティと不確実性の時期を経験し、BTC価格は一時2万ドルを割り込んだ。しかし、この1年で暗号通貨は目覚ましい回復を遂げた。

この価格高騰にはいくつかの要因がある。その最たるものの1つが、米証券取引委員会(SEC)が最近ビットコインETFを承認したことだ。これらのETFにより、投資家は暗号通貨を直接購入・保管することなく、暗号通貨へのエクスポージャーを得ることができる。これにより、機関投資家が市場に参入しやすくなり、需要が高まり、価格が上昇した。

ETFの承認とその影響

ビットコインETFの承認は暗号通貨市場にとって大きなマイルストーンとなった。米証券取引委員会がこれらの投資ビークルを承認したことで、機関投資家が市場に参入しやすくなっただけでなく、ビットコインが長い間求めていたレベルの正当性が与えられた。これは、最近のビットコイン価格の高騰や、ウォール街からのテクノロジー分野への関心の高まりに反映されている。

また、ビットコインETFの導入により、暗号通貨市場への資金流入が大幅に増加している。最新の更新では、フィデリティFBTC ETFへの2億5,000万ドルを筆頭に、ビットコインETFコンプレックスに5億ドル以上が流入した。これは2月の純流入額としては最高水準であり、過去2番目の高さである。

ビットコインは4月に新しいコインの流通量が半分になる半減期を控えており、投資家は暗号通貨の動向に期待を寄せている。アナリストによると、マイニング報酬が6.25BTCから3.125BTCに引き下げられることで、価格はさらに上昇すると予想されている。

最近の急騰にもかかわらず、ビットコインのボラティリティの歴史は、投資家に内在するリスクを思い起こさせる。暗号通貨がジェットコースターのように絶頂期から調整期を迎えるのはお馴染みの物語であり、今後も変動が予想される。

このような不確実性の中、ビットコインETFの承認や暗号通貨に対する政府の姿勢といった要因が、電子通貨の楽観的な見通しを後押ししている。機関投資家も個人投資家も、進化し続ける市場環境における継続的成長の可能性に惹かれている。

ビットコインのボラティリティは依然として一定しているが、その将来は有望に見える。さまざまな触媒が価格を上昇させる中、暗号通貨は依然として魅力的な投資手段であり、さらなる上昇の態勢が整っている。市場力学が展開する中で、その可能性の大きさが明らかになるのは時間の経過のみである。

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