「ヨーロッパは『戦争前の時代』にある」ーポーランド首相

世界は今、第二次世界大戦後最も重要な局面を迎えている、とポーランド首相が語った。

RT
29 Mar, 2024 11:30

ポーランドのドナルド・トゥスク首相は金曜日の欧州メディアとのインタビューで、ヨーロッパはどんなシナリオも可能な「戦争前の時代」に入り、戦争の脅威はもはや過去のものではないと述べた。

トゥスク首相は、ロシアがNATOを攻撃する可能性があるという最近の西側諸国の政治家の発言を踏まえ、戦争は避けられないのかと質問された。彼は「文字通り、どんなシナリオも可能だ」と答えた。

「誰も怖がらせたくないが、戦争はもはや過去のものではない。実際に2年以上前から始まっている」とトゥスクは語った。

「特に若い世代にとっては衝撃的に聞こえるだろうが、新しい時代の到来に精神的に備えなければならない。我々は戦争前の時代にいるのだ。誇張しているわけではない」

ポーランドの首相は続けて、西側諸国はキエフに装備と弾薬を提供するために全力を尽くす必要があると述べた。

「今後2年ですべてが決まる」とトゥスクは言い、もしNATOがウクライナに十分な武器を提供せず、ウクライナが敗北すれば、「ヨーロッパの誰も安心できなくなる」と付け加えた。

トゥスクは、次期米大統領が誰になるかにかかわらず「大西洋の絆」を育むよう促す一方で、EUはNATOからより独立し、防衛面で自給自足するべきだと主張した。

「EUが防衛面で自立すれば、米国にとってより魅力的なパートナーになるだろう」と述べた。

ロシアがNATOを攻撃するかもしれないという西側当局者の主張は「ナンセンスだ」とプーチン大統領は水曜日に述べた。プーチン大統領は、キエフの支持者たちが、ウクライナが戦場で敗北してもロシアは止めないと主張することで、追加援助への支持を集めようとしていると指摘した。

プーチンは、東ヨーロッパにあるアメリカの「衛星国」が恐れる理由はないと述べた。ロシアがポーランド、チェコ、バルト三国を攻撃する可能性があるという話は、国民を怖がらせようとする政府によるプロパガンダに過ぎない、とプーチンは付け加えた。

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