ポール・クレイグ・ロバーツ「プーチンはウクライナ紛争の暴走を許してきた」


Paul Craig Roberts
10 April 2024

私が一貫して警告してきたように、プーチンの終わりのない戦争が制御不能に陥るのは時間の問題だ。その時が今なのだ。

戦争はドンバスから遠く離れたロシアの都市にまで拡大している。避難が続いているベルゴロド、トゥーラ、カルンガ、ブリャンスク、モスクワ、そして軍事基地、石油精製所、コンサートホールなどだ。攻撃は主にロシアの防空によって撃退されているが、ドンバスを越えてロシアにまで紛争が広がっていることを示している。NATOの衛星国とそn要員は、ウクライナの対ロシア攻撃に情報を提供している。NATO加盟国は、ほとんどのNATO加盟国がすでにウクライナでさまざまな任務に就いていると発表している。

ロシア周辺では、NATO軍の増強が認識されている。https://tass.com/world/1761465#:~:text=US製%20Abrams%20tanks%20and%20Bradley,increase%20NATO's%20potential%20%in%20Europe。

ルーマニアでは、ウクライナとの国境近くにヨーロッパ最大の軍事基地が建設されている。https://www.twz.com/news-features/romanian-airfields-transformation-into-a-giant-nato-base-is-underway

ルーマニア軍兵士は、アメリカ人教官とともにモルドバ軍兵士と演習を行っている。おそらく、ソ連時代からの大規模な武器庫を2000人のロシア軍兵士が守っている離脱州、トランスニストリアを占領する意図があるのだろう。https://voicefromrussia.ch/en/moldova-transnistria-the-next-stage-of-escalation-between-russia-and-nato/

米国とNATOは、ロシアのトランスニストリアへの軍事支援を阻止し、ウクライナの黒海最後の港を守るために、オデッサに兵士を移動させる可能性があるとの指摘がある。オデッサへのNATO軍の移動は、西ウクライナへのNATO軍兵士の一般的な移動の一部となる可能性がある。

ブリンケン米国務長官が最近、ウクライナは確実にNATOに編入されると宣言し、そのプロセスが進行中であることを忘れてはならない。NATO軍によるオデッサ占領も、ウクライナのNATO加盟も、プーチンのレッドラインである。

これらの事実は、マクロン仏大統領が、NATO軍と仏軍をウクライナに派遣することで、西側の威信を失墜させるような大敗から西側を救う必要がある、と語ったのは、決して突拍子もないことではなかったことを示している。私が早い段階で警告したように、威信は紛争に巻き込まれ、紛争は制御不能に陥る。これを避けるために、プーチンは紛争を直ちに終結させるために十分な武力を行使する必要があった。この失敗が、より広範な戦争を引き起こしている。

このような高価な動きは、プーチンにウクライナに有利な和平交渉を迫るための単なるブラフだと騙されてはならない。これらは一般的な戦争に向けた動きだ。

プーチンが避けようとして引きおこした戦争なのだ。

私が最近書いたように、プーチンは、ロシアが西側諸国との戦争に巻き込まれる前に、ウクライナの抵抗を終わらせることができる非常に短い時間しかない。

注:ビクトリア・ヌーランドと共謀し、ワシントンが選挙で選んだ政府を転覆させた後、ウクライナに傀儡政権を樹立させたアメリカ国務省高官ジェフリー・パイアットは、アメリカ政府はロシアによる北極圏での液体天然ガス開発を阻止するつもりだと発表した。「我々の目標は、『アークティックLNG2』プロジェクトを確実に水泡に帰すことだ」

ノルドストリーム・パイプラインのイベントがまた計画されているようだ。プーチンは、パイプラインとクロッカスがワシントンを加害者として名指しすることを拒否した後、三度目の正直を果たすのだろうか?

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