グルジアの「外国エージェント」法が施行

この法律は大統領の拒否権発動に直面し、ワシントンは同国議会を脅した。

RT
3 Jun, 2024 07:26

グルジア議会議長が、外国エージェントの透明性に関する物議を醸す法案に署名した。米国は、この法案をめぐって、ソビエト連邦崩壊後の国の政府高官に対する制裁を予告している。

シャルヴァ・パプアシュヴィリは先週、サロメ・ズラビシュヴィリ大統領による拒否権を無効とする投票を行った後、月曜日に法案に署名した。この法案は、多額の海外資金を受け取っているNGOやメディア組織に対し、その事実を公表することを求めている。

演説者はジャーナリストに対し、この法律の目的は 「グルジアの政治、経済、社会システムの外国からの影響に対する回復力を高めること 」であると繰り返した。法務省は今後60日以内に、グルジア国外から20%以上の資金を得ている団体の登録機関を立ち上げる。

大統領を含む法案反対派は、この法案を「ロシア的」で民主主義への攻撃だと烙印を押した。賛成派は、アメリカを含む西側諸国が導入しているものと類似していると反論している。

ワシントンは、この法案を支持する政府高官とその家族は、「民主主義を弱体化させている」として、国務省からビザ発給制限を受ける可能性があると述べている。

この法律は与党グルジアの夢党によって推進され、そのトップであるマムカ・ムディナラゼ議員は、この圧力を 「前例がなく、同時に滑稽なもの 」と呼んだ。彼は、ある面では、グルジアがソビエト連邦の一部であった時代にトビリシがモスクワから受けた圧力よりもひどいものだと主張した。

グルジアは、ミヘイル・サアカシュヴィリ前大統領が2010年代に政権と国政から追放された後、米国が支援する新自由主義政策から離れていった。先週、イラクリ・コバヒゼ首相は、米国が過去数年間に2度の「カラー革命」未遂を支援したと非難した。この用語は、2000年代後半にサアカシュヴィリを政権に就かせたプシュのような、政府転覆を狙った外国主導の反政府大規模デモを指す。

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