2023-05-11から1日間の記事一覧

マイケル・ハドソン「超帝国主義」p.7

イギリスは戦費の負担から、1932年にオタワ会議を開催し、英連邦の関税優遇制度を確立することになった。ドイツは目を内向きにし、世界情勢で買えない資材を力ずくで奪い取る戦争に備えた。日本、フランス、その他の国も同じような状況であった。戦争負債に…

信頼できる湾岸戦略を持たず、パニックに陥る米国

米国の伝統的なアプローチは、アラブ湾岸諸国を結集するためにイラン恐怖症を煽ることであったが、その手法はもう通用しない。 M.K. Bhadrakumar Asia Times May 10, 2023ジョー・バイデン米大統領の政権は、説得ムードで、ノーとは答えないだろう。ジェイク…

中国、「グローバル・サウス」外交に磨きをかける

イランとサウジの取引における中国の仲介役は、一匹狼の戦士からより建設的な外交への幅広いシフトを示唆している Joseph Rozen Asia Times May 10, 2023イランとサウジアラビアが長年の衝突を経て国交回復に合意したことは、多くの人々を驚かせた。特に、中…

西から東へ180度反転したロシア

新外交政策構想では、中国、インド、東南アジアを外交上の優先順位とし、西側は南極大陸の少し上である。 Oleg Yanovsky Asia Times May 10, 20232023年3月31日、ロシアは新しい「外交政策コンセプト」を発表した。アジアの急成長がロシアの東方への傾斜を加…

マイケル・ハドソン「超帝国主義」p.6

アメリカが政府間債務を欧州の輸出品や資産の購入に回さなかったのは、そのユニークな債権者の立場が指示する暗黙の戦略を理解しなかったためである。世界経済が民族主義的な単位に分裂し、それぞれが対外貿易や支払い、特にアメリカ経済から独立しようとす…