「黒海での米軍無人機墜落事故」ロシアのコメント

クリミアに接近していたアメリカのスパイ用UAVに迎撃機が触れなかったと、モスクワが発表した。

RT
2023年3月14日

ロシア国防省は12日、黒海上空でロシアの迎撃機がアメリカの無人機MQ-9と接触し、墜落させたという米軍による主張を否定した。

同省によると、UAVはトランスポンダを作動させずにロシア国境に向かって飛行しており、特別軍事作戦を実施するために設けられた制限区域に明確に違反していたという。2機の迎撃ミサイルが調査のために派遣された。

「モスクワ時間午前9時30分頃、鋭い操縦の結果、MQ-9無人航空機は制御不能な飛行に入り、高度を失い、水面に衝突した。ロシアの戦闘機は武器を使用せず、UAVと接触することもなく、安全に本拠地に帰還した」と防衛省は声明で述べている。

モスクワのコメントは、米国欧州軍(EUCOM)がロシアのジェット機を「安全でない、専門的でない迎撃」と非難した後に発表された。アメリカ側は、スパイ用ドローンが国際空域で活動していたところ、2機のSu-27ジェット機が現れ、燃料を噴射し、UAVの「プロペラに衝突」させ、海に墜落させたと主張している。米国欧州軍(EUCOM)は、事件発生から約12時間待ってコメントを出した。

米国は、ロシアとの紛争においてウクライナに情報、監視、偵察情報を提供していることを認めているが、敵対行為の当事者ではないことを主張している。米国とNATOのスパイ機は頻繁に黒海上空を飛行し、クリミアに接近、時にはウクライナ軍がロシア半島に攻撃を仕掛ける直前もある。

先週は、アメリカの戦略爆撃機がサンクトペテルブルクへのミサイル攻撃の練習飛行を行ったが、これは国際空域、つまりNATOの空域にとどまっていた。

国防総省は、国境に近づきすぎた米国の無人機や偵察機、戦闘機をロシアの迎撃機が追い払う事件を説明するのに、「安全でなく専門的でない」という表現を日常的に使っている。

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