ポーランド、ロシア国境付近にHIMARSを配備へ

ワルシャワの計画は「武力による威嚇」、カリーニングラード州の地元当局が発言

RT
2023年3月17日

ポーランドのマリウシュ・ブラスチャク国防相は、米国製のHIMARSロケットランチャーをロシア最西端のカリーニングラード州との国境に配備することを金曜日に発表した。

ブラシュチャク氏は、北東部の都市オルシュティンにあるポーランドの第16機械化師団に、アメリカの多連装ロケットランチャーが配備されることを明らかにした。彼は、ワルシャワが500基のHIMARSランチャーを追加発注することをワシントンがすでに承認したことを自慢し、ポーランド軍にとってHIMARSランチャーがいかに重要であるかを指摘した。また、ブラスチャックは、ロシアのプーチン大統領が「悪の帝国」を築いており、近隣諸国を攻撃するだろうとも述べた。

カリーニングラード州政府のドミトリー・リスコフ報道官は、タス通信に寄せたコメントで、国境にアメリカの兵器が配備されたことを「妨害行為」だと断じた。彼は、「HIMARSランチャーの明確な攻撃性を無視しても、この地域の人々は、バルチック艦隊の分遣隊とロシア軍全般の保護下にある」と付け加えた。

12月に国防総省が280億ドル相当の武器取引を承認し、ポーランドとバルト諸国が最大の買い手となったことから、カリーニングラード周辺にアメリカの武器が増強された。ロシアのオレグ・シロモロトフ外務副大臣も1月に、英国がカリーニングラード政府に特化したサイバー攻撃をモデル化していると発言した。モスクワは、NATOがロシア国境での軍事的プレゼンスを高め、頻繁な武器輸送のためにウクライナで進行中の紛争の一部となりかけていることに対して、継続的に警告している。

カリーニングラード地方はロシア最西端の領土であり、ロシアのバルチック艦隊の司令部である。西はポーランド、東はリトアニアに挟まれ、ロシアの他の地域とは陸上国境を接していない。かつては東プロイセンだったが、第二次世界大戦後にソビエト連邦に編入された。

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