英国「中国の『スパイ』自動車を懸念」

英国当局、輸入された電気自動車が重大な安全保障上のリスクをもたらすと主張

RT
2023年8月6日

土曜日の『テレグラフ』紙の記事によると、イギリスの議員たちは、中国製電気自動車の輸入に対して警告を発した。中国製電気自動車に組み込まれた技術が、イギリス市民のスパイ活動に使われる可能性があるとしている。

中国が世界のEV市場をリードしているため、安価な中国車がイギリスの自動車販売を支配すると予測されている。党派を超えた議員連盟は、英国が重要なインフラ管理を北京に委ねることになり、それに伴う「安全保障上のリスク」を伴うという懸念を政府に表明した。

「中国のような国で製造された電気自動車が、情報収集やデータ収集のための乗り物にならないと言い切れるのか?すでにスパイ技術を使用している国で製造された電気自動車があるのなら、なぜここでも同じことをしないのだろうか?」

この呼びかけは、2030年にガソリン車とディーゼル車の新車販売が禁止されるのを前に、自動車会社が来年からゼロエミッション車の販売にノルマを課されるという、政府の新たな法案を受けたものだ。

「中国は常に非常に長いスパンで物事を考えている。だから、もし彼らがAからBに行きたいという消費者の欲求を満たす以上のことができる製品を提供していたとしたら、なぜ彼らはそれをしないのだろうか?リスクの高い製品なのだ」

英国は以前にも、セキュリティ上のリスクを理由に中国の技術輸入を制限したことがある。2020年、政府はイギリスの5Gネットワークからファーウェイを追放し、2023年12月末までにファーウェイの機器とサービスをすべて撤去するよう命じた。

昨年、英国と米国の国内情報機関のトップは中国を経済スパイとして非難した。北京はこの疑惑を否定し、イギリス情報機関は「自分たちの不名誉な行動を中国に投影しているだけだ」と示唆した。

2021年には、中国政府自身が、車載カメラによるデータ収集の危険性を理由に、アメリカのテスラ車の機密区域への立ち入りを禁止したとされる。

www.rt.com