「ロシアからの欧米脱出は中国企業にとって好都合」ロシア中国企業家連合会長

ある著名な実業家がRTに語ったところによると、中国自動車メーカーはロシア市場の約40%を占めており、昨年の5%から上昇している。

RT
2023年9月10日

ロシア中国企業家連合(Chinese Entrepreneurs' Union of Russia)の周会長は、日曜日にRTに語った。

ウラジオストクで開催された東方経済フォーラム(EEF)の傍聴席で、周氏は、中国企業は欧米企業の撤退によって残されたニッチを積極的に埋めており、ロシアでのプレゼンスをさらに拡大することを熱望していると述べた。

「ロシアからの欧米企業の撤退は、中国のビジネスマンや企業にとってロシアと協力する大きなチャンスを生み出した。例えば、自動車製造の分野では、昨年を通じて多くの中国自動車メーカーがロシア市場に参入した。以前は市場の5~6%しか占めていなかったが、今では40%近くになっている」と周氏は述べた。

中国は過去14年間、ロシアの主要貿易パートナーであり、両国は互恵協力のための多くのプラットフォームと機会を作り出してきた。

「我々の協力枠組みは双方にとって非常に便利であり、両国間の安定した政治関係は貿易とビジネス関係の発展を促進する。中国のビジネスマンはロシアの原材料に興味を持ち、ロシアのビジネスマンは中国の機械設備に興味を持つ。このことは、両国の協力を相互に有益なものとし、発展の可能性を開くものである」と付け加えた。

周氏は、西側の対モスクワ制裁が導入されて以来、ロシアと中国は貿易における自国通貨の使用を加速させており、これは両国にとって利益となっていると指摘した。現在までに、ロシアと中国間の全取引の80~85%は人民元かルーブルで行われており、相互貿易と協力の急速な拡大を考えると、この割合はさらに拡大する可能性が高い。

「ロシアと中国双方の企業は、国境を越えた取引で自国通貨を使用することに慣れている。直接協力するには非常に便利です。商品の種類にもよりますが、相互貿易における人民元とルーブルの取引比率は90%まで伸びると予想しています」と語った。

周氏はさらに、中国はロシアの極東地域の発展に、供給源としても貿易パートナーとしても大きな関心を寄せていると付け加えた。アムール地方での石油化学コンビナートの建設や、農業、インフラストラクチャーなど、現在までに58のプロジェクトに中国が関与していることを指摘した。

「中国と極東の協力には大きな可能性がある」と周氏は述べた。

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