テヘランは、中東情勢が制御不能に陥るのを防ぐための「協調戦略」を追求していると報じられている。
RT
3 Nov, 2023 08:22
イランおよびイランとと緊密な関係にある地域の武装集団は、ガザでの軍事作戦をめぐってイスラエルに反抗するのか、それとも危機を本格的な紛争に発展させるのか、微妙なラインを歩いている、とCNNが木曜日、この問題に詳しい情報筋の話を引用して報じた。
CNNの取材に応じたアメリカ政府関係者によると、イランは、イスラエルとの国境で数週間にわたり衝突を繰り返しているレバノンのヒズボラなど、イランの同盟組織を完全にコントロールできていないとワシントンは考えているという。アメリカ政府高官は、ヒズボラの内部政治が状況をエスカレートさせる可能性を「深く懸念している」という。
それでも報告書によれば、ヒズボラがイスラエルや西エルサレムの重要な同盟国であるアメリカに対して大規模な攻撃を仕掛けた場合、その反動が「壊滅的な」結果を招く可能性があることをイランは認識しているという。ある米政府関係者はCNNに対し、ヒズボラのイスラエルに対する低レベルの攻撃について、直接の衝突を避けつつ、ガザでの敵対行為についてイランが「何かをしている」と見られることを米国が許容していると語った。
CNNの情報源は、このような行動を「協調戦略」と表現する一方で、このアプローチが裏目に出て、たとえどちらの当事者もそのような結果を望んでいなくても、事態が制御不能に陥る可能性があると警告している。
より広範な地域での対立が懸念されるなか、Ynetは金曜日に、イスラエルが積極的に兵器を調達しており、すでに国内外で生産された武器を購入するために約15億ドルを費やしていると報じた。
CNNとYnetの報道は、イランと密接な関係にあるイエメンのフーシ政権が、パレスチナを支援するために無人機とミサイルでイスラエルを攻撃したことを確認した後のことである。一方、ヒズボラは木曜日、イスラエル軍を数回攻撃し、イスラエル軍もこれに応じたと発表した。この新たな攻撃は、10月7日にハマスがイスラエルを攻撃して以来初となる、ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララによる演説を前にして行われた。
木曜日、アメリカ国家安全保障会議のジョン・カービー報道官は、ヒズボラがイスラエルに対して大規模な攻撃を準備している兆候は見られないと述べた。ここ数週間、アメリカはイランに対し、紛争をエスカレートさせないよう繰り返し警告してきた。
イランのホセイン・アミール・アブドラヒアン外相は、「この地域は沸点にあり、いつ爆発してもおかしくない」と警告しながらも、テヘランは「この戦争の拡大を追求していない」と主張している。また、地域の過激派グループがイスラエルを攻撃する可能性も否定せず、これらの民兵は独自に行動していると強調した。
