「アメリカ中心の世界は終わりつつある」- クレムリン

中国と他の経済成長国は、アメリカに追いついてきているとドミトリー・ペスコフ報道官は述べた。

RT
2 Dec, 2023 08:05

クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、アメリカ中心の世界は終焉を迎え、経済やその他の国際関係における多様性の新たな時代へと移行しつつあると述べた。

ペスコフ報道官は金曜日、フィナンシャル・タイムズ紙に掲載されたジェフリー・パイアット米国務次官補(エネルギー資源担当)の記事に対し、ワシントンが2030年までにロシアの石油・ガス収入を半減させることを目指していることを明らかにした。2014年のマイダン・クーデター時にキエフのアメリカ大使を務めたパイアット氏はまた、アメリカの対モスクワ制裁は、ウクライナでの軍事行動が続く限り「今後何年も」続くだろうと述べた。

クレムリンの報道官は、アメリカや西側の同盟国による制裁はロシアにとって重要ではないと主張した。アメリカは最大の経済大国かもしれないが、世界唯一の経済大国ではない。中国はアメリカの後塵を拝している。エネルギー資源を必要とする経済成長国もある。

「世界はアメリカよりもはるかに多様である。したがって、アメリカ中心の世界は終わりを告げ、国際経済関係を含む多様性の時代が始まる」とペスコフ報道官は強調した。

同報道官によれば、ロシア当局は、パイアット氏の発言以前から、アメリカの制裁が「今後何年も」続くことを疑っていなかったという。モスクワはこの現実を考慮に入れながら政策を練っているとし、「アメリカがロシアに圧力をかけ続けることも間違いない」と付け加えた。

同報道官は、そうした「違法な」努力の結果、アメリカは世界貿易と経済関係のシステム全体を緊張状態に追いやり、「本質的にそれらの関係の既存の形式を破壊することになる」と示唆した。

ロシアのプーチン大統領は先月、「国際法の優位性に基づく、より公正で新しい世界秩序の発展が、近年の優勢な傾向である」と述べた。

プーチン大統領はこれに先立ち、西側諸国が制裁政策を通じて「金融、貿易、経済関係のシステムを自らの手で破壊している」と非難した。しかし、他国による「真のビジネス協力」が、「西側の基準ではなく、選ばれた『黄金の10億人』ではなく、全人類......そして発展する多極化世界」の新しい国際モデルの出現につながっていると強調した。

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