中国株「ここ数年で最大の資金流入」-ロイター

政府の一連の景気刺激策にもかかわらず、中国株はこのところ売られている。

RT
27 Jan, 2024 07:00

金曜日にロイター通信がバンク・オブ・アメリカがまとめたデータを引用して報じたところによると、投資家たちはこの水曜日に終わる1週間に120億ドル近い資金を中国株ファンドに流入させた。アナリストによれば、これは2015年以来最大の資金流入であり、過去2番目の規模だという。

この資金流入は、新型コロナの大流行後、デフレ、負債、不動産危機といった経済的な問題を抱える中、過去3年間で約6兆ドルを失っている苦境にある中国株にとって良い兆候である。ロイターが引用したデータによると、中国国内の優良株は現在、過去5年間で最低水準に近い水準で取引されており、香港のベンチマークは過去1年以上で最低となっている。

今回の中国株への資金配分の急増は、株価を下支えする措置を含む、北京の最近の中国経済支援策を受けたものだ。中央銀行は今週初め、銀行の預金準備率を引き下げると発表した。北京はさらに、不動産開発業者が直面している流動性不足を緩和するため、2兆元(2780億ドル)を割り当て、不動産開発業者の株式を買い取る措置を発表した。また、外国為替市場でも人民元の買い支えを目的としたオペレーションが実施された。

バンク・オブ・アメリカのグローバル・リサーチ・チームのチーフ・ストラテジスト、マイケル・ハートネット氏はブルームバーグに対し、中国株買いは現在「世界で最も魅力的な逆張りロングトレード」だと語った。これに先立ち、ブリッジウォーター・アソシエイツは投資家に対し、中国株に対して「中程度に強気」であると語り、香港を拠点とする金融サービス会社ガベカルは、ブルームバーグへのメモによると、中国株は世界で最もお買い得であると述べている。

世界第2位の中国経済は昨年5.2%成長したが、これは2022年までの3年間のパンデミック期を除けば、1990年以来最も遅い成長ペースである。不動産市場がまだ弱いため、エコノミストは2024年の成長率はさらに鈍化し、4.0~4.5%程度になると予想している。

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