タッカー・カールソン「プーチン・インタビューを振り返り、何が彼を『過激化』させたかを明かす」


RT
12 Feb, 2024 18:13

米国のジャーナリスト、タッカー・カールソンが、モスクワでロシアのプーチン大統領と2時間に及ぶインタビューを行った後、ドバイで開催された世界政府サミットでの経験について口を開いた。

テレビ司会者のエマド・エルディン・アデブとの1時間に及ぶインタビューで、カールソンは、プーチンとの会話が特定のトピックに触れなかった理由、アメリカの政治体制がそれにどう反応したか、ワシントンがモスクワを理解できなかった理由などについて言及した。

外交官プーチン

カールソンは、インタビューの後、プーチンとオフレコで会話をしたと主張したが、何を話したかは明らかにしなかった。

カールソンは、プーチンはウクライナ紛争の終結と世界の新しいパワーバランスについて西側と交渉する意思があるようだと述べた。外交とは妥協の技術であり、「一極集中時代のアメリカを除けば」ほとんどすべての人がこのことを理解している、とカールソンは言った。しかし、プーチンは紛争の終結を望んでいるが、彼の立場は紛争が長引けば長引くほど硬化していくだけだ、と彼は付け加えた。

NATOとロシア

カールソンのインタビューで明らかになったことのひとつは、ロシアがNATOへの加盟を希望していたことだ。当時のビル・クリントン米大統領は、この案を受け入れているように見えたが、側近たちは反対し、結局は失敗に終わった。

NATOの目的はソ連を西ヨーロッパから締め出すことだったので、もしロシアが同盟に参加したいと言ってきたら、 それで問題は解決し、自分の人生を建設的なものに変えることができる。しかし、我々は拒否した、とカールソンはドバイで語った。

「サウナに1時間座って、その意味を考えてみてください」と彼は付け加えた。

欧米の政治家の問題点

欧米の政治家は「達成可能な」目標を掲げていない、とカールソンは主張する。

「クリミアをウクライナに返還すればいいのだ、と個人的にアメリカ政府関係者が言っているのを聞いたことがある。核戦争でも起きない限り、そんなことは起こらない。実際、正気の沙汰ではない。」

このような考えを持ち出すことで、「あなたは子供で、この地域をまったく理解しておらず、何が可能なのか本当の意味で理解していないことを示している」とジャーナリストは締めくくった。

いつもミュンヘン1938年

カールソンによれば、アメリカと西側諸国全般における最大の問題のひとつは、イギリスとフランスがナチス・ドイツにチェコスロバキアの一部を与えることで 「宥和」しようとした1938年のミュンヘン会議にすべてを還元しようとする傾向だという。

「アメリカの政策立案者の歴史テンプレートはごくわずかで、実際には1つしかない。それは1930年代後半の2年間で、すべてはその歴史認識と人間性に基づいている。正気の沙汰とは思えない」とカールソンは言った。

モスクワが彼をどのように『過激化』させたか

カールソンは、自分は54歳で、安全で美しい都市があるアメリカで育った。「しかし、それはもう存在しない。」

「アメリカの都市よりもきれいで安全で美しい」モスクワを見たり、ドバイやアブダビでそのことを思い出したりすることは、「過激化」させることだと彼は言った。

「それは自発的な選択だ。犯罪に巻き込まれる必要はないんだ。」

反発への反応

なぜプーチンに特定の話題を振らなかったのかと尋ねられたカールソンは、ロシアの指導者が世界をどのように見ているのかに興味があったからインタビューしたかったのであって、議論に自分から首を突っ込むためではないと答えた。

米国が嫌っている指導者にインタビューするジャーナリストのほとんどは、自分自身のことを話題にする傾向がある、とカールソンは付け加えた。

元米大統領候補のヒラリー・クリントンが彼をロシアの「役に立つ馬鹿」と呼んだことについてコメントを求められたカールソンは、笑い飛ばした。

「彼女は子供だ。まともに取り合う必要はない。その後リビアはどうなったのですか?」

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