「トランプ前大統領『CIAとFBIの改革』を計画」-ポリティコ

米情報機関は「経験の浅い忠誠者」が「アメリカ情報機関の信頼性を損なう」と警鐘を鳴らす

RT
27 Feb, 2024 20:32

ドナルド・トランプ前アメリカ大統領は、11月に再選された場合、アメリカ情報機関の抜本的な改革に着手する「可能性が高い」。

『ポリティコ』は月曜日に掲載された記事で、18人の情報機関関係者(後に率直な批判者であることを公表した数人の元トランプ任命者を含む)にインタビューし、粛清が「アメリカ情報機関の信頼性を損なう」可能性があると警告している。

「トランプは情報機関を追及するつもりだ。彼は以前からそのプロセスを始めており、今回もそうするつもりだ。そのプロセスの一環として、人物を根絶やしにし、処罰するつもりだ。」

新大統領は、「彼の政治的アジェンダに敵対的だと思われる人たちを、経験の浅い忠実な人たちと入れ替えるだろう」と、ポリティコはトランプ批判者の主張を要約した。

具体的に名前が挙がっているのは、リチャード・グレネル元国家情報長官(DNI)代理と、「ロシアゲート」の起源に関する資料の機密解除で重要な役割を果たしたカシュ・パテル補佐官の2人だ。

ポリティコは、トランプ大統領の情報機関に対する敵意が、ロシアがヒラリー・クリントンに不利な2016年の選挙に「介入した」と主張する悪名高い文書に関連していることを認めた。元FBI職員アンドリュー・マッケイブの言葉を引用し、クリントン陣営から切り抜きで報酬を得た元イギリス人スパイが作成した、いわゆる「スティール文書」を付録に加えたのは単なるデューデリジェンスに過ぎないと擁護した。

FBIはすぐにその書類が虚偽であり、誰が資金を提供したのかを突き止めたにもかかわらず、トランプの選挙運動と大統領職をスパイするためにそれを使い続けた。

2018年7月のロシア・プーチン大統領との首脳会談で、トランプが17機関すべてではなく、オバマ政権に忠実な厳選されたグループによって作成された情報評価に異議を唱えたとき、スパイたちは「これほど公に自分たちの仕事を委縮させた最高司令官はかつていなかった」と感じた。トランプ大統領のダン・コーツDNIは、このことが2019年2月に辞任を申し出るきっかけになったとポリティコ誌に語ったが、結局それは同年8月に受理された。

この記事でインタビューされた、批判者となったトランプ大統領の他の任命者は、ジョン・ボルトン元国家安全保障顧問と、国家安全保障会議のロシア担当最高顧問で、ウクライナ弾劾裁判でトランプ大統領に不利な証言をしたフィオナ・ヒルである。

「彼は情報機関を兵器化しようとしている」とヒルは嘆いた。「もし彼があることに関して情報機関にファイティングポーズをとれば、彼は部分的にわれわれの目をくらませることになる。」

何人かの無名の政府関係者は、トランプ大統領が粛清する可能性があるとすれば、アメリカのスパイが使う「情報源と方法」が危険にさらされ、バイデン政権が懸命に立て直そうとしてきたアメリカの同盟国のワシントンに対する信頼が損なわれる可能性があると述べた。12月、ある無名のNATO加盟国の外交官は、トランプが再選され、実際にアメリカの行政組織を粛清することは「破滅的な選択肢」だと述べた。

また、「物議を醸す 」人物を任命することで、有能な下級職員やスタッフが辞職する可能性を懸念する者もいた。

「何千人もの人々が、しばしば危険な場所で、国のために多くの犠牲を払っている」と国家安全保障局(NSA)の元オペレーション・ディレクター、ジョン・ダービーはポリティコ誌に語っている。

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