ポール・クレイグ・ロバーツ「世界の存続を『3つの人工国家』の手に委ねた西側諸国」


Paul Craig Roberts
May 30, 2024

世界のすべての問題は、3つの人工国家を中心に展開している: ウクライナ、台湾、イスラエルだ。

ウクライナは、米国が存在していたよりも長い間、ロシアの一部だった。ソ連政府が崩壊し、共産党政権からワシントンの傀儡であるエリツィン政権に交代した後、1990年代初頭にワシントンが初めて独立国として作った。このようにウクライナは、過去に独立国として存在したことのない、わずか30年前に作られた人工的な国である。

台湾は中国沿岸の小さな島で、中国人が住む中国の一部である。ワシントンは、小さな島が中国であるかのように見せかけ、台湾を国連安全保障理事会の理事国にしようとした。しかし、ニクソン大統領はよく分かっていた。彼は台湾を撤去し、中国本土と置き換えることを支持した。ニクソンは、バイデン政権までアメリカの政策であった一つの中国政策を生み出した。

イスラエルは愚かで腐敗したイギリス政府の創造物であり、より正確には、無数の無防備なパレスチナ人を町や村から追い出した狂信的シオニストの創造物である。何世代ものパレスチナ人が、ヨルダンやレバノンにある避難キャンプで生まれた。

パレスチナという民族と国の大量虐殺は1947年以来続いている。イスラエルは、ホロコースト・カードを使って被害者としての同情を買い、西側の政治家たちに選挙資金を支払ってその政策を支持させることで、その罪を逃れてきたのだ。

さて、現実味のまったくないこれら3つの人工的な国が、それぞれ核ハルマゲドンを引き起こす可能性があるという事実を考えてみよう。ウクライナは、西側が供給する長距離ミサイルを使ってロシアの早期警戒システムを攻撃し続けることでそれが可能だ。

台湾は、米兵による占領を受け入れ、米軍のミサイルの輸送を増やすことでそれが可能になる。

イスラエルは、金で買収されたバイデン政権にイスラエルのイラン攻撃をOKさせることでそれができる。

もしアメリカが超大国であり、西側諸国全体がメガ・スーパー・パワーを構成しているとしたら、3つの人工的な国家が西側諸国の未来を支配することは可能なのだろうか?

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