ロシア「NATO侵攻に備えるための核兵器訓練」


Sputnik International
11 June 2024

今週から第2段階が始まったロシアの戦術核兵器訓練は、示威のようなものではない、と『ナショナル・ディフェンス』誌編集長の軍事アナリスト、イーゴリ・コロチェンコは警告する。

この訓練の目的は、もしそのような思い切った手段に訴える決断が下された場合の戦術核兵器使用の「実際的なメカニズム」をリハーサルすることである。

コロチェンコ氏はスプートニクに、「これは誰かに合図を送ることでも、『レッドライン』を強調することでもない。
この演習でテストされる戦術核兵器使用の様々な側面には、大統領承認の部隊への伝達、核弾頭のロック解除、飛行データの入力、照準など、基本的に実際の核攻撃に関わるすべてが含まれる」とコロチェンコ氏は言う。

コロチェンコ氏は、この訓練は基本的に、NATO軍がウクライナ紛争地帯に展開し、ロシア軍を攻撃した場合、ロシア軍が戦術核攻撃を仕掛ける用意があることを確認するためのものだと主張する。

「NATOがロシアとの戦争に突入した場合の対応策だ。私たちは誰かにシグナルを送る必要はない。すでに価値を失った『レッドライン』を再び引く必要はない。戦術核の使用を含む本格的な軍事行動に備える必要がある。」

したがって、コロチェンコ氏は、このような訓練は「定期的に、警告なしに行われるべき」であり、戦術核兵器の使用が決定された場合、ロシア軍は行動に備えるべきだと主張する。

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