米国の「無敵のオーラ」消失を示す、イラクとシリアにおける米軍への攻撃


Ian DeMartino
Sputnik International
25 January 2024

先週、ダボスで開催された世界経済フォーラムで、イラクのムハンマド・シャイア・アル・スダニ首相は、米軍の撤退を改めて求めた。「米国主導の連合国ミッションの終了は、イラクの安全と安定のために必要なことだ。」

この呼びかけは、イラクの統合作戦司令部のスポークスマンであるヤヤ・ラスール准将によって、日曜日に支持された。
「イラク政府は、外国軍のイラク国内への派遣に終止符を打つ決意を固めている。この攻撃は、シリアとイラクで米軍を悩ませ続けている一連の攻撃のひとつである。」

テヘラン大学の英文学・東洋学教授であるセイエド・モハマド・マランディ博士は、スプートニクのクリティカル・アワーに対し、「アメリカ政府はイラク政府を人質にとっている」と述べ、イラクの石油販売はアメリカの銀行口座を経由しており、「(アメリカが)何かを欲するとき、彼らは『イラクから欲しいもの』を得るまで、お金を渡さない」と指摘した。

しかし、米軍への継続的な攻撃と、それを防ぐことのできないアメリカは、世界のアメリカに対する認識を変えた。「彼らが定期的にアメリカの陣地を狙っていることで、アメリカ人はそのオーラを失っている。」

共演者のウィルマー・レオンが、「無敵のオーラという意味ですか?」と尋ねると、「その通りです。毎日、ロケット弾を数発打ち込んだり、ミサイルを数発撃ったりできるのであれば、それは彼らが......本当の力は持っていないことを示している。彼らは脆弱だ。彼らは弱い」とマランディ博士は答えた。

マランディ博士はインタビューの冒頭で、「アメリカはこのやり方で勝っていると思っているが、負けているだけだ。良くなるどころか、悪くなる一方だ」と語った。彼は、アメリカ政府の行動が世界中でアメリカ政府を軽蔑させていると説明し、アメリカはチンピラとして見られている。彼は中国やロシアと比較し、中国やロシアは同じような扱いをしないと言う。それゆえ、彼らのソフトパワー、経済力、経済的利益はより容易に拡大することができる。「アメリカ人に関しては、誰もがアメリカ人を黙らせることができる最低限のものを手に入れたいと考えている。」

マランディはまた、公の場でイスラエルに批判的であろうとするアメリカ政府の意欲が減退していることについて語り、表向きはアメリカがこれほど長く中東に留まらざるを得なかった理由であるダーイシュが、米軍基地を標的にせず、イランを攻撃すらしていないことがいかに興味深いかを指摘した。
「なぜ(ダーイシュは)アメリカを爆撃しないのか?」と彼は尋ねた。「餌をくれる人の手を噛まないからさ」とレオンは答えた。
「その通りだ」とマランディは締めくくった。

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