Sputnik International
12 March 2024
『フィナンシャル・タイムズ』紙が裁判所文書を引用して報じたところによると、ノルド・ストリーム・ガスパイプラインの運営会社は、爆発事故後の損害賠償を保険会社が拒否したとして、ロンドンの裁判所に4億ユーロ(4億3600万ドル)を求めて提訴した。
同社は2月にロイズ・オブ・ロンドンとアーチ・インシュアランス社を訴えたと報じられている。
ノルド・ストリームとノルド・ストリーム2のガスパイプラインは、ロシアからドイツへバルト海下のガスを供給するために建設され、2022年9月に爆発に見舞われた。ノルド・ストリームの運営会社であるノルド・ストリームAGは、今回の被害は前例のないものであり、修理にかかる時間を見積もることは不可能であると述べた。
ロシアは2本のパイプラインの爆発を国際テロ行為とみなしている。正式な調査結果はまだ出ていないが、ピューリッツァー賞を受賞した米国の調査ジャーナリスト、シーモア・ハーシュは2023年2月に報告書を発表し、爆発はノルウェーの支援を受けて米国が組織したものだと主張した。ワシントンは事件への関与を否定している。
その後の調査に関わったスウェーデン、デンマーク、ドイツの西側諸国は、今日に至るまで、いずれも事件の説明や犯人の名前を挙げていない。さらにスウェーデンは2月7日、爆発に関する調査を中止すると発表した。