ポール・クレイグ・ロバーツ「崩壊するローマを見ながら、ローマ人は何を考えていたのだろうか?」


Paul Craig Roberts
December 11, 2023

ローマ帝国が文化的、政治的、道徳的、軍事的に崩壊していくのを見ながら、ローマ市民は何を考えていたのだろうと、私はよく考えていた。 キケロは古代ローマの財務官、法務官、ローマ顧問官としてローマ共和国を救おうとした。 その努力のために彼は追われ、殺された。 キケロはおそらく最も有名なローマ人であったため、彼の殺害はローマの専制政治への転落を防ぐ努力を止めた。

同じことが、今日、私たちの危機を喚起しようとする人々に起こっている。 例えば、ジュリアン・アサンジは、ジャーナリストとしての義務を果たし、支配者たちの犯罪、私たちが権力の座に返り咲かせ続けている腐敗した害虫の犯罪を報告しただけで、有罪判決を受けることなく、あらゆる既知の米国と英国の法律に反して10年間投獄されている。 彼の仲間のジャーナリストでさえ、誰もそれに対して何もしていない。

真実が罰せられるとき、国は滅びる。

ローマは、その本質が去った後も何世紀にもわたって存続した。 敵がそれに比べて弱かったからである。ローマは自滅した。 蛮族の侵攻を防いで死んだのと同じか、それ以上の数のローマ人が内戦で互いに争って死に、ローマの軍事力は自滅に終わった。

ワシントンがアメリカのために作り出した敵は弱くない。ロシアだけでも、中国だけでも、おそらくイランだけでも、アメリカに匹敵するかそれ以上である。 この3つを合わせると、アメリカの軍事力には到底かなわない。 しかし、ワシントンはこれらの国々との敵対関係を強め続けている。政府の無頓着さには我慢ならない。 まったく愚かだ。

白痴のバイデン政権が経済制裁を行い、アメリカが基軸通貨の役割を失えば、アメリカは終わりだ。私たちは第三世界の国になり、世界の他の国々は私たちの政府の罪のために私たちを罰するだろう。

これをアメリカ人に教えてあげてほしい。

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