ウクライナ軍「ドンバスの重要都市アブデーフカから撤退」

アレクサンドル・シルスキー将軍は、アブデーフカから「より有利なライン」への移動を命じた。

RT
17 Feb, 2024 00:21

ウクライナ軍はアブデーフカ市からの撤退を命じられたと、キエフの新司令官が発表した。この決定は、ロシアのドネツク近郊の最前線の町を維持するための数ヶ月にわたる絶望的な試みの後、兵士の「生命と健康」を守るためのものだと主張した。

アレクサンドル・シルスキー大将は、土曜日の早朝にソーシャルメディアで発表した声明の中で、撤退は「状況を安定させ、陣地を維持するための措置」の一環であると主張した。

「アブデーフカ周辺の作戦状況を踏まえ、包囲を回避し、軍人の生命と健康を守るため、私は部隊を市街から撤退させ、より有利な線での防衛に移行することを決定した」と述べた。

この命令は、この地域のウクライナ軍がここ数日、ほぼ完全に包囲され、ほぼ絶え間ない攻撃に直面しているとの報告を受けたもので、ある現地司令官は、この地域での戦闘は「この戦争のこの局面で最も熱い戦いよりも数倍地獄のようだ」と述べた。彼は、長期の包囲戦の末に昨年ロシア軍に陥落したアルチョモフスク市(ウクライナではバフムートとも呼ばれる)をめぐる以前の闘争を指していた。

ロシアのドネツク州とザポロジエ州の南部に駐留するウクライナ軍のトップ、アレクサンドル・タルナフスキーが金曜日に、同市の状況は「困難だがコントロール下にある」と主張してから24時間立たないうちに、アブデーフカからの撤退が決定された。

タルナフスキーは土曜日の朝、撤退を確認し、「唯一の正しい解決策」と呼びながら、全軍が「あらかじめ準備された陣地」に撤退し、そこで防衛作戦を展開すると主張した。

今週初め、第3突撃旅団(ネオナチ・アゾフ連隊の戦闘員で構成される西側武装部隊)の副団長は、援軍としてアブデーフカに派遣された部隊の一部が包囲されたと述べ、状況は危機的だと述べた。『ワシントン・ポスト』紙も同じ頃、ウクライナ軍筋の話を引用して、キエフ軍はすでにアブデーフカから撤退を余儀なくされていると報じた。同紙は、アブデーフカ周辺のウクライナ軍の陣地が完全に崩壊するのは「時間の問題」だと付け加えた。

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