2023年2月20日
ポール・クレイグ・ロバーツ
ロシアも中国も、米国の覇権を追求するワシントンが国際法に背き、軍事的・財政的侵略を行い、他国の内政に干渉しているという事実を公に認めている。 しかし、ロシアと中国はいまだに相互防衛条約を発表せず、イランなど他の脅威となる国々を同盟に加える努力もしていない。 自国の防衛のために行動しないことで、両国は自らを無防備にし、核戦争につながるワシントンによるより攻撃的な行動を促している。
中国外務省が発表した中国の公式文書は非常に重要である。 それはこう宣言している:
「二つの世界大戦と冷戦を経て世界最強の国になって以来、米国はより大胆に他国の内政に干渉し、覇権を追求、維持、乱用し、破壊と浸透を進め、故意に戦争を行い、国際社会に害を与えてきた。」
「国家安全保障の概念を拡大解釈し、輸出規制を乱用し、一方的な制裁を他国に強いてきた。また、国際法やルールに対して選択的なアプローチをとり、適当に利用したり捨てたりしてきた。そして、「ルールに基づく国際秩序」を守るという名目で、自国の利益になるルールを押し付けようとしてきた。」
「米国は、その力で真実を覆い隠し、正義を踏みにじって私利私欲に走ってきた。こうした一方的でエゴイスティック、かつ退嬰的な覇権主義の実践は、国際社会からますます激しい批判と反対を招いている。」
https://www.globalresearch.ca/china-informal-declaration-war-us/5809669
中国人は、米国が最も強力な国であると誤解している。 米国の権力は、世界の基軸通貨としてのドルに依存してきた。この役割は、ドルの使用から国々を遠ざける米国の制裁、膨大で増大する債務、反白人プロパガンダや有色人種への人種的特権、性的倒錯者への性的特権による米軍の士気の低下、危機に陥りやすい無規制金融システム、国民の結束を破壊し米国憲法が認める保護を細断するアイデンティティ政治によって破壊されてきている。
毛沢東が数十年前に米国を「張り子の虎」と表現したのは正しかった。 ロシアも中国も、張り子の虎に脅え、自国の利益のために行動することを恐れ、挑発に次ぐ挑発を受け入れているのは異常なことである。