「核に関する中国のイニシアチブ」にモスクワが反応

北京は、世界最大の核保有国に新条約の交渉を呼びかけた。

RT
11 Mar, 2024 16:10

中国が世界最大の核保有国に対して新条約の交渉を求めたことを受け、国際安全保障に関する提案は世界的な現実の中で検討されるべきだとモスクワは述べた。

ロシア外務省は経済紙RBKに対し、モスクワと北京は互いのイニシアチブに特別な注意と深い敬意をもって接しており、両国は二国間関係をさらに進展させる決意を固めていると付け加えた。

ロシア外務省は、中国の提案は、軍事的・政治的な現実や、国際的な安全保障と戦略的安定に関するその他の要因に照らして検討される必要があると述べた。特に、イギリス、フランス、アメリカ、中国、ロシアの「核保有5カ国」間の関係悪化に言及した。

モスクワは、「安全保障分野における根本的な矛盾」を解消することによって、核保有国間の対立を減らすことが「絶対的な優先事項」であると述べた。

中国外務省の孫暁波・軍備管理局長は先月、核保有国に対し、原爆戦争の防止を目指す国連軍縮会議の下で軍縮に関する「特別かつ優先的な責任」を果たすよう求めた。彼は、核保有国は互いに核兵器の先制不使用に関する条約を交渉し締結するか、この点で政治的な声明を出すべきだと述べた。

世界の2大核保有国であるロシアとアメリカは、モスクワのウクライナへの攻撃開始後、核軍備管理の分野での接触を中断した。今年初め、モスクワは、ホワイトハウスがキエフへの軍事支援を続けている間は不可能だとして、ワシントンの対話再開の提案を退けた。11月、ロシアのプーチン大統領は、米国との対等性を確立するために、ロシアが世界的な核実験禁止条約を批准したことを撤回する法案に署名した。

プーチン大統領は、ロシア領土への核攻撃や国の存立を脅かす非核の軍事的脅威が発生した場合を除き、ロシアが核兵器を使用することはないと繰り返し述べている。

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