マイケル・ハドソン「超帝国主義(第3版)」p.iv

アーサー・アンダーセンは、ロバート・マクナマラ自身が私の報告書を出版しないように圧力をかけたと聞いており、私の会計フォーマットを開発する見込みはなくなった。そこで、私はニューヨーク大学のインスティテュート・オブ・ファイナンスに自分の分析を持ち込んで、アーサー・アンダーセンが作成し、親切に渡してくれた図表を添えて、すぐに出版した。

やがてニューヨーク連邦準備制度理事会(FRB)が、ファイナンス研究所の様々なモノグラフのレビューを発表し、私のレポートを取り上げて、アメリカの国際収支の赤字の原因が戦争支出だけであることは信じられないとコメントした。しかし、私のニュースクールの大学院生で銀行に勤めていた者が、FRBが公式に否定しているにもかかわらず、私の分析が正しいとする内部レビューを私に提供したのである。

国家統計を担当する政治家は、一般の人々の誤解を助長するが、私の統計分析は、広く信じられているものとは異なる物語を語っている。数年前、私は米国の軍事費と対外援助が国際収支に与える影響について計算を更新しようとした。しかし、商務省が国際収支報告書の第5表(対外援助やその他の政府プログラム)を変更したため、対外援助プログラムによって外国から米国へのドル移転がどの程度行われているのかがわからなくなってしまった。私はこの統計を収集している統計部門に電話をかけ、やがてこの数字を担当している技術者にたどり着いた。「『アメリカは援助している国からお金をもらっている』という報告書を発表したバカがいた。そのため、もう二度と恥をかかせないように、会計の形式を変えたんだ」と説明した。

私は、現在の統計隠蔽の原因を作ったバカが私であることを悟った。しかし、私が『超帝国主義』を書いた数年間、議会は喜んで対外援助プログラムを擁護していた。まさに、輸出と信用を結びつけることで、実際の支払い流出を引き起こさず、米国の輸出業者、銀行家、債券保有者を助けていたからである。